「心が傷つきやすい」性格や原因と傷つかない為のマインド法

傷つきやすい性格で悩んでいるという方は少なくないはずです。傷つきやすい人は、誰かから心ないことを言われたり、仕事などでダメ出しをされたりするとすぐに落ち込んでしまうこともあるでしょう。些細なことでも傷つきすぎてしまったり落ち込みすぎたりしてしまうので、自分自身が傷つきやすい性格に疲れてしまうということさえあります。

 

傷つきやすい性格の人は、人一倍繊細で感受性が豊かという性質を生まれながらに持っている人がほとんどです。生まれ持ったものならば、傷つきやすい性格は直せないのではと考えてしまう方も多いかもしれませんね。

 

ですが、傷つきやすい性格を直す方法はあります。傷つきやすい人の傾向や原因を探ることで、傷つきやすい性格を改善していく方法も見えてきます。そこで今回は、傷つきやすい性格を直していく方法を一緒に考えていきましょう。

 

傷つきやすい人の傾向

ではまず、傷つきやすい人の性格的な傾向についてです。傷つきやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。傷つきやすい人の性格の傾向を知ることで、些細なことでも傷ついてしまう原因について理解できるようになるでしょう。

 

傷つきやすい人の性格としては、

・他人に優しい

・気を遣いすぎてしまう

・感受性が強く、周囲の人の感情にも敏感に反応する

・些細なことにもこだわる

・優柔不断

・失敗を過剰に恐れる

・プライドが高く感情的になりやすい

・ネガティブ

・自分の考えに自信を持てない

・劣等感が強い

などの特徴が挙げられます。「自分は傷つきやすい性格かもしれない」と感じていた方は、自分に当てはまる特徴がいくつか見つかったのではないでしょうか。

 

また、傷つきやすい人の中にはHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という性質を持っている人もいます。これは、生まれつき刺激に敏感で、周囲からの刺激を過度に受け取ってしまう人のことです。例えば、『学校や仕事などで、自分ではない誰かが怒られているにも関わらず、自分自身が怒られているかのように恐怖や悲しみといった感情を感じてしまう』というように、人の感情にもとても敏感で、苦しい思いをしてしまうことがよくあります。

 

HSPである場合、様々な事に対してとても敏感なので、傷つきやすい性格である可能性が非常に高いと言えます。

 

心が傷つく原因

傷つきやすい人の性格の特徴を上記に挙げさせていただきました。傷つきやすい人の性格に共通することは、「他人からの評価や反応を気にしすぎてしまっている」ということです。このことが、心が傷ついてしまう原因に関係しています。

 

傷つきやすい人の性格の特徴として挙げさせていただいたものの中には、必ずしも短所ではない特徴もあります。例えば、感受性が強いことや人に優しいということは周囲の人の心の変化にも気づきやすいということです。自分が傷つきやすい分、他人を傷つけないようにと気を配ることもできます。また、些細なことにこだわったり失敗を恐れたりするのも、真面目で一生懸命だからこそです。

 

しかし、傷つきやすい心を持っていると、このような性格が「短所」として表れてしまうこともあります。では、このような自分自身の長所にもなり得る性格が、「短所」として表れてきてしまう原因は一体何なのでしょうか。ポイントとなるのは、先ほどもお伝えした通り「他人からの評価や反応を気にしすぎている」ということです。

 

つまり、「自分自身を客観視できていない」ということが、心が傷つきやすくなる原因なのです。

 

自己評価が高い

プライドが高く、感情的になりやすいという人や、完璧主義で些細なことにもこだわるという特徴を持っている人は自己評価が高い可能性があります。自己評価が高い人は、承認欲求がとても強く、「自分を認めてほしい」「賞賛してほしい」と考えています。

 

そのため、なにか失敗してしまったときなどには自分の間違いやミスを素直に認められなかったり、他人から否定されると感情的になってしまったりしてしまいます。

 

自分を客観視できず、自分自身への評価が高いことから、「自分は褒められるに値する人間だ」「自分は周囲から認められるべきだ」という考えを潜在的に持っています。このような人は、一見傷つきづらいように感じるかもしれませんが、自己評価が高い分、他人からの批判や少しのダメ出しでも過剰に落ち込んでしまうことがあります。

 

自己評価が低い

ネガティブで自分に自信が持てなかったり、劣等感が強かったりする場合は、自己評価が低い可能性があります。自己評価が低い人は、常に自分が他人からどう見られているかということや、他人からの評価に一喜一憂してしまいます。

 

自分に自信がないため、「自分なんか・・・」「自分は全然だめだ」という考えが無意識のうちに自分自身を傷つけることに繋がっています。また、他人からの評価を過剰に気にするので、相手が軽い気持ちで発した言葉や注意程度の言葉にも深く傷ついてしまうことがあります。

 

強い劣等感を抱えている場合には、デリカシーのない言葉や少しの否定や批判的な言葉に傷つき、立ち直るのに長い時間を要する場合もあります。

 

傷つきやすい心を改善する方法・傷つかないマインド

では、ここからは傷つきやすい性格を直していく方法についてお伝えしていきます。心が傷つきやすくなる原因がわかれば、改善方法も自ずと見えてくるはずです。傷つきやすい性格を少しでも改善して、打たれ強いポジティブな心を目指していきましょう。

 

自分にも相手にも期待しすぎない

傷つきやすい性格の人は、自分にも周囲の人にも期待しすぎている場合があります。期待することをやめると、自然と傷つくことも少なくなっていきます。

 

例えば、自己評価が高い人の場合「自分はこれだけやっているのだから褒められるはずだ」「自分が否定されるわけない」と周囲の人が認めてくれることや褒めてくれることを期待しています。その期待が裏切られ、注意されてしまった時や批判を受けた時に傷ついてしまっているのです。

 

そこで、「これだけやれば褒めてくれるだろう」「自分を認めてくれるはず」と相手に期待することをやめてみてください。最初から期待していなければ、期待を裏切られてへこむことも落ち込むことも少なくなるはずです。

 

自己評価が低く、劣等感が強い人は自分自身に期待することをやめてみましょう。劣等感を感じる原因は、自分自身の中の理想が高すぎるということが原因です。劣等感は、人と比べた時に感じるものであると考えている方も多いかもしれませんが、実は劣等感の原因は自分の中にあります。

 

自分の中には、「私はこのくらいできるはずだ」という高い理想があるにもかかわらず、現実はその理想に及んでいない。そう感じた時に強く劣等感を感じてしまうのです。「自分はこんなこともできないなんて・・・」「全然だめだ」と考えて自分自身を責めてしまう癖がある人も、「自分はこのくらいできるはずだ」と無意識のうちに高い理想を抱いているため、それが実現できない時に自分を責めてしまうのです。

 

このように自分で自分自身を傷つけてしまわないためにも、自分に期待することをやめてみましょう。常に、「自分はまだまだだ」「自分にはまだまだ伸びしろがある」と考えるようにしてください。高い理想はできるだけ抱かないようにして、目標を立てる時には少し頑張れば実現できるだろうというところに目標を設定してください。どんなに小さな目標だとしても、それを達成して成功体験を重ねることで、自己肯定感を得ることができます。

 

自己評価が高い場合、逆に自己評価が低いという場合も最終的には「自分にも周囲に人にも期待しない」ということを目標にしてください。「自分に期待しないだけ」「相手に期待しないだけ」よりも傷つきづらい性格になることができます。

 

例えば、デリカシーのない言葉に傷ついてしまうことがあるという方は多いでしょう。そのような場合、自分にも相手にも期待していなければ「本当のことだから仕方がないな」「他人についデリカシーのないことを言ってしまうこともあるよな」と受け流すことができるようになるはずです。

 

「自分にも相手にも期待しない」ということができるようになるだけで、傷つく頻度は大幅に少なくなっていくでしょう。

 

他人と比較しない

傷つきやすい人は、自分と他人を比較してしまう癖を持っている場合が多くあります。仕事の同僚や友人、恋人関係などの間には上下関係はないはずです。ですが、傷つきやすい人は「自分は友人よりもダメだ」とか「同僚よりも仕事ができない」「恋人より下の立場なのではないか」と自分と他人を比較してしまいます。

 

そのため、同僚に仕事でアドバイスをもらったという際に「やっぱり自分は仕事ができないと思われている」と感じて傷ついてしまったり、友人や恋人と喧嘩をした際に、「自分の存在を否定された」と感じたりしてしまいます。

 

傷つきづらい心を手に入れるには、自分と他人を比較するということはやめましょう。全く違う個性を持った自分と他人を比べても意味はありません。また、周囲の人もあなたと自分を比べて、自分より上か下かという視点で見ている人はそれほどいないはずです。自分と他人を比べる癖がついていると、他人からの評価も過剰に気になってしまうようになります。人はみんな「十人十色」「それぞれの個性がある」ということを意識して、比較してしまう癖を直していきましょう。

 

まとめ

傷つきやすい性格の原因と傷つきやすい心の改善法についてお伝えしてきました。

 

今まで、「自分は傷つきやすい性格だな」と思っていても、その原因がわからなかったり考えた事がなかったりという方も多かったと思います。ですが、傷つきやすい心を改善していくためには、心が傷ついてしまう原因を知ることはとても大切です。

 

傷つきやすい心を改善していきたいと考えている方は、今回お伝えしてきた内容を参考にしてみてください。原因を知った上で改善方法を試してみることで自身の感情の変化も感じやすくなるはずです。

 

改善方法を試すことですぐに改善していくというわけではないかもしれませんが、意識てきに続けていくことで打たれ強い心を手に入れることができるでしょう。

 

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