「仕事が辛い」うつになる前に自分を救う6つのセルフチェック

「日曜日の午後から気持ちが沈む」「月曜日なんて来なければいいのに」こんな風に考えてしまう人はいませんか。

 

たまらなく仕事が嫌、仕事が辛い、というあなたはどのくらい我慢するのですか。仕事を簡単に休めませんよね。でも、仕事のことを考えると家にいても気持ちが休まりませんし、夜も眠ることができないという人は要注意です。もう、限界に近いかもしれません。

 

仕事を休んだり、辞めようと考えてしまう自分を弱い人間だと責めてしまっているとしたら、どうか考え直して下さい。じゃあ、自分の健康はどうやって誰が守ってくれるのですか?

 

会社はあなたが休んでも、いなくなっても代わりを配することはできます。でも、あなた自身はどうでしょう。心身の健康を損なって病気になってしまったら、健康なあなたの代わりはどこにもいません。

 

ここでは、仕事の辛さにただただ耐え悩んでいるあなたに、自分の心の悲鳴に気づき、その状況から脱してほしいという思いをこめて一緒に考えていきましょう。

 

自分の心に問いかける

我慢できないくらい仕事が辛い時、思い悩んで気持ちがうつになりそうなときは、辛いということを認め口に出しても構いませんしその状況を変えるようにアクションを起こしても構いません。

 

自分の心の問いかけてみるということが大切です。

 

仕事の大変さや職場での人間関係など、悩みの種はどこに行ってもあります。しかし、健康を損なうほどの悩みやストレスを感じたときは解放しなくてはいけません。

 

「どのくらいまでならできるか?今は余裕があるのか?」

 

自分の心に限界を問いかけてみましょう。そして、「できる」「できない」の仕分けを明確にしましょう。無理は禁物です。自分の限界を知ることで、辛さを解決する方法を見出すことができるのです。

 

仕事が辛いと感じる理由とは

仕事が辛いと感じる理由は様々です。全く仕事に行けないというわけではなく、何とか職場に毎日向かっても会社が近づくにつれ、気分が悪くなってしまったり、足が重いと感じながら今日も通勤したという人もいるでしょう。

 

仕事に行きたくないと感じる理由は何でしょう。仕事に行きたくない理由とその時の感情をまとめておきますので、自分に似ているということがあるのかチェックしてみましょう。

 

(理由)職場の人間関係が悪い

(感情)顔を合わせたくない、話をしたくない、人間関係がスムーズにいかなくなっているので仕事が進まないから仕事も嫌だ、職場での仕事以外の時間が孤独で辛い

(理由)仕事の量が多い

(感情)仕事に追われ疲れ切っている、しんどい、楽しくない、絶えずやることがあり達成感がない、家にいても仕事のことが頭から離れない、いつも疲れを感じている、休みたい、安心して眠りたい

(理由)仕事の内容が難しい

(感情)仕事が楽しくない、中途半端な気持ち、誰かに聞けなくて困っている、自信がない、自己嫌悪感、達成感がなく虚しい

(理由)勤務環境が辛い

(感情)仕事に行きたくない、早く帰りたい、その場に居たくない

(理由)給与・待遇に不満

(感情)辞めたい、やりがいを感じない、虚しい、人が羨ましい、将来への不安、不満

(理由)健康状態がすぐれない

(感情)誰もわかってくれない、もう限界、仕事から逃げられないから我慢する

 

仕事がつらいと感じる理由別の対処方法

では、前述した中で自分が仕事が辛いと感じている感情別にその対処方法を紹介します。

(理由)職場の人間関係が悪い

(対処方法)

  • レベル1 自分が変わる。挨拶、笑顔を欠かさず相手の印象を良くする
  • レベル2 仕事での関係と割り切って接する
  • レベル3 上司に相談する。配置換え等の検討
  • レベル4 退職、転職で環境を変える

(理由)仕事の量が多い、仕事の内容が難しい

    (対処方法)

    • レベル1 方法を工夫する、学ぶ
    • レベル2 どうしてもできないことは上司や同僚に相談する
    • レベル3 配置換えや業務内容の変更の検討
    • レベル4 退職、転職で環境を変える

    (理由)勤務環境が辛い

    (対処方法)

    • レベル1 物理的に変えられる美化面であれば周囲に了解をとりながら改善を提案
    • レベル2 物理的に変えることができない環境の悪さであれば自分の限界を定める
    • レベル4 我慢できないほどであれば退職、転職で環境を変える

    (理由)給与・待遇に不満

    (対処方法)

    • レベル1 自分で選択した会社だと納得し長い目でみる
    • レベル2 先輩の話を聞く、相談に乗ってもらいやりがいを確認する
    • レベル3 仕事を辞めないという前提で資格取得などスキルアップを図る
    • レベル4 見切りをつけたいという思いが強くなると退職、転職

    (理由)健康状態がすぐれない

    (対処方法)

    • レベル1 生活習慣の見直し(睡眠不足、食生活、気分転換)
    • レベル2 気分転換を図る 趣味や仕事以外のことに興味を向ける
    • レベル3 専門機関に相談、受診、治療
    • レベル4 休職、退職、転職を検討

     

    仕事が嫌だという毎日でおきる心身の不調

    ここまで、仕事が辛いと感じるケースを5つに分けて考えてきました。その中でも、ストレスなどの精神面や心理面について更に掘り下げていきましょう。仕事が嫌で相当なストレスを感じている場合、実際に心身の不調をきたしてしまうことがあります。

     

    仕事のストレスが溜まると、実際に身体に影響がでてきます。考えられるのは、不眠、疲労の蓄積、食欲低下、活気減退などです。これらの不調が発生すると日常生活に更に支障をきたすようになります。勿論、仕事にいく気力も体力も益々なくなるので仕事がつらいという感情も高まります。

     

    そして、これらの症状の進行によってうつ病になってしまったり場合によっては自殺願望などが生まれてしまう可能性も否定できません。「仕事がつらい」と毎日感じ、仕事が嫌だという気持ちから逃れられずにいる人は要注意です。

     

    仕事がつらいという気持ちを改善できる余地がある場合

    仕事がつらいという気持ちが単にわがままや思い違いであり、状況を改善することで「仕事が嫌いだ」という気持ちを転換できる場合もあります。まだ解決できることがないかチェックしてみましょう。

    「人間関係」会社における相手の立場と自分の立場を理解していますか

    • 上司は貴方に期待しているのではないですか、愛情がある言葉ではないでしょうか。
    • 自分の好みや相性だけで相手を判断していませんか。

    人間関係が主体となって仕事がつらいと感じている人は、今一度相手の気持ちや自分との関係性を考えてみましょう。もしも自分が相手の立場だったらという視点でも考えてみましょう。

     

    「仕事の量や内容」学びやスキルアップの努力をしていますか。

    • 慣れる前に諦めていませんか。上司や先輩、同僚に質問や助言を求めてみましたか。
    • 一人で抱え込んでいませんか、できない分の割り振りを一度でも相談してみましたか。

    自分で選んだ職場でも多少なりとも理想と異なるということは大いにあり得ます。先輩も上司も今のお給料や地位、仕事のしやすさが最初からあったわけではありません。与えられた職務を全うし、自分でできる努力をしながら、自分の働きやすい環境を作っていくということも仕事の喜びでもあり醍醐味とも言えます。

     

    「職場の環境や待遇に不満」自分で納得して選んだ職場ではありませんでしたか。

    • 他の職場と比べていませんか、伝え聞く、ネットで得るレベルの他の職場の情報は全てではありません

     

    健康不安がある」職場に相談してみましたか、配慮が得られるかもしれません。

    • 健康不安を会社に伝えるとデメリットばかりだと思い込んでいませんか。配置換えや業務内容を変更するなどの配慮が得られるかもしれません。

     

    仕事がつらくて限界の人へ|仕事がつらいという気持ちを軽くする方法

    次に、もう改善の余地も考える余裕もなく「仕事がつらい」という方の辛い気持ちを軽くできる方法をみていきましょう。「仕事がつらいせいで毎日の生活の大部分が嫌だ」「生きることまでがつらい」とまで感じている人は、危機的状況にあるかもしれません。

     

    少しでも気持ちが軽くなることや、悩みや辛さをオープンにして開放することでストレスを解消するきっかけを得ることが必要です。

    自分を責めない

    真面目な人や、なかなか手を抜けない人は仕事でも家事でも人一倍の努力をします。そして、自分が思い描く高い理想での完成度を求めてしまいがちです。そして、自分の目標を達成できない自分を許すことができなくなってしまいます。

     

    どうか、「とりあえず仕事が滞りなくまわればいいのだ」と割り切るようにしましょう。そうすると気持ちが楽になります。必要最低限が出来ていればよしとするのです。

     

    医師やカウンセラーの力を借りる

    仕事のつらさから逃れるにしても、自分の気持ちをなかなかコントロールできない、行動に移すまでの気力もないという人もいるでしょう。

     

    そういう場合は受診やカウンセリングを受けるという方法もあります。ストレス社会である今、学生から高齢者まで、医療や専門職の力を借りる人も増えています。心の病を患っている場合は適切な治療や休養が必要です。

     

    誰かに聞いてもらうだけで気持ちが軽くなるという人もいるでしょう。カウンセリングを受けるだけで、昨日までの自分と違った気持ち持てるようになったという人もいます。気持ちを解放することが大切です。

     

    仕事が全てではないと考える

    日本人は勤勉であるため、毎日の仕事を家に持ち帰ったり休みの日でも仕事が頭から離れないという人がいます。

     

    本来、自分の生活や人生にゆとりや豊かさを得るために働いているはずです。仕事に追われ疲れ切ってしまっては元も子もありません。自分の考え方ひとつで仕事に追い詰められてはいけません。

     

    「仕事が人生の全てではない」と考えるようにしましょう。

     

    仕事を無理に続けない、辞める

    最終的には、仕事を休職することや辞めることやのも一つの方法です。無理に仕事を続けて心身の健康を損なってしまっては、気分転換や環境を変えることもできなくなってしまいます。

     

    仕事はいつでも辞めることができます。求人もたくさんあります。しばらく働かずに家事や育児に専念することや、旅行して気持ちをリセットするなどもその気になればできます。

     

    仕事を辞めることで自分を責めてはいけません。仕事に行きたくなくて仕方がない、という気持ちに支配されている今よりは状況が悪くなるということはないと考えましょう。

     

    まとめ

    大人の場合、「つらい」という気持ちは解放しないとなかなか周りが深刻に心配してくれないことが多いです。大人になってしまうと、多少のことは自分で解決しなくてはならないという責任感にから一人で抱え込んでしまいがちです。また、周りに相談しても悩みや愚痴、弱音はただの甘えやわがままと捉えられないかという恐れもあるでしょう。

     

    しかし、大人であっても悩みや苦しみを我慢しすぎると心身ともに病気になってしまいます。

     

    「仕事がつらい」と感じながら職場に向かうことや、生活することは大変なストレスです。環境を変えるのが一番の得策ですが、その前に気分転換を図ることや、気持ちをコントロールすることを試みることが重要です。そうすることで、また次の職場や仕事のつらさを

     

    感じたときの対処の方法が分かってくることもあります。

     

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