人付き合いが面倒と感じる心理と楽になる考え方【人間関係】

人付き合いが好きな人、嫌いな人、面倒な人

社会に於いて、人付き合いが好きな人もいれば嫌いな人もいます。得意だと感じる人もいれば苦手と忌避する人もいるでしょう。そうした中で、好悪の感情よりも、人付き合いをただ「面倒」だと感じている人は少なくはありません。

 

人付き合いが得意そう(または好きそう)なのに、飲み会の誘いを断ったり、社交的なのに人とだらだら話すことを嫌ったり。そんな人がいれば、その人は「人付き合いを面倒」だと感じる人なのかもしれません。

楽な気持ちで人付き合いを

他人との付き合いに、時間を取られるのが嫌だと感じ、なるべく必要以上に付き合わないよう努めている人は少なからずいます。前述の、人付き合いを面倒と思うタイプの人間です。

 

そうしたタイプの人々を無理矢理付き合わせたりすることのないように、また、誘いを断られたことで必要以上に傷ついたりしないように、「人付き合いを面倒」だと感じる人を判別するため、以下に特徴を挙げていきましょう。

 

4つのタイプに大別されますので、それぞれご覧ください。

 

友人の中にそうした人がいる場合、見当をつける目安にもなりますので、参考にしてみてください。また、自分がそうしたタイプの人間であるのか、そうではないのか、自覚・判断してみるのもいいでしょう。

 

人付き合いを面倒に感じる人の四大特徴

その1.自分が一番

自分の趣味及び意志を一番として、自分にのことに集中したいタイプの人間は、人付き合いを面倒に感じます。人付き合いは相手の話を聞かなければ成立しませんし、自分が一番な人にとっては、あまり興味のない話だと時間の無駄とも感じる事でしょう。

 

自分のことにとにかく集中しておきたい人間は、そんな無駄な時間はできるだけ少なくしておきたい、と考えてしまうのです。

 

こうしたタイプの人は、普段から仕事の休憩時間など空いた時間は、独りでの読書をしていたりやスマホ操作に掛かりっきりでいたりすることでしょう。特徴として、他人へ興味を示さず自分のしたいことに真っ先に目を向ける傾向があります。

 

独りで過ごすのが好きな人は、自分のことに集中していたいタイプで、おそらく「人付き合いを面倒に思う」のであろうと判断しましょう。

 

その2.劣等感が強い

劣等感の強い人間は、人付き合いがストレスになるタイプです。人付き合いの中では自然と相手や周りの情報が手に入りますが、その情報で劣等感を煽られ、過剰なストレスとしてしまうのです。

 

例えば「結婚」の話題が出て、周囲に結婚する人やした人が多い場合、自分が結婚していないことで劣等感を刺激されることがあります。おめでたい話題の中で、ひとり周りとの差に着目して内心ショックを受けているのです。

 

そんな思考回路のせいで、人付き合いがどんどん面倒になっていくようなタイプです。もともと社交的であったとしても、劣等感に苛まれることによって、いつの間にか人付き合いが苦手になっていくという場合もあったでしょう。

 

劣等感から「人付き合いが面倒になっていく」人は、ストレスが高じていくにつれ、どんどんと深まっていくタイプと言えるでしょう。

 

その3.穏やかさを好む

穏やかで静かな状況を好むタイプの人間は、わいわいとしたコミュニケーションを避けがちです。基本的に、静けさを好む人には、人付き合いに面倒さを感じる人が多くいます。

 

2~3人以上の複数での会話が苦手であったり、騒がしい場面にいることを嫌ったり、というふうに、賑やかさが苦手なために人付き合いを敬遠する人もいます。

 

静かな世界を好む人は「人付き合いを面倒」だと判断して避けて通るでしょう。

 

その4.真実の自分を隠したい

自分の中の本当のところを隠していたり、真実の自分をさらしたくない、と考えていたりすれば、人付き合いは面倒になるでしょう。人といるときは常に気を張っていないといけないからです。

 

人付き合いの中で自分をさらけ出すことなく、相手に見るために思い通りの役柄を演じ切っていたい、と願う人間です。他人から自分がどう見られているか、周囲の評価が一番重要で、相手と親しくなったり信頼関係を結んだりといったことは二の次な人だと言えます。

 

本当の自分を隠しているので、人付き合いをしていれば必ずたいへんな労苦が溜まっていくことでしょう。例えば「自分は頼りになる」というイメージを持たれていたいなら、イメージを壊したくない一心で、ちょっとした弱さも見せられないかもしれません。

 

常に良い顔を見せていたい願望が強すぎると疲れが溜まる一方で、「人付き合いは面倒」にしか感じないことでしょう。

 

人付き合いが”面倒”な心理

「人と話すことが楽しい」「会話できることに安堵する」「誰かと気持ちや出来事を共有することが嬉しい」というような思いが強ければ強いほど、人付き合いに大きな魅力を感じるはずです。

 

そうした人付き合いが好きで楽にできる、という人には、前述の『面倒』という意識が理解できないことでしょう。また「人付き合いが面倒」な気持ちを負の感情ととらえてしまうかもしれません。

 

ですが、負のイメージをとっぱらって、今少しこの『面倒』に感じる心理に目を向けてみてください。どういった心理から『面倒』と感じてしまうのか、少し分析してみましょう。

 

顔色をうかがう

コミュニケーションを取る場合、少なからず相手の顔色を気にしなければ上手くいきません。相手が嫌な顔をしないかどうか、いつも気にしながら時を過ごすことが、『面倒』に感じる人にとっては、多大なストレスとなってしまうのです。

 

期待に応える

また、相手の期待を感じてしまうのも『面倒』と感じるポイントです。人付き合いが面倒な人にとっては、相手からの期待が、もしくは期待されていると感じること自体が億劫で、ストレスに感じてしまいます。

 

普段は周りにコミュニケーション上手と思われていたり、盛り上げ役がはまっていると思われていれば、人付き合いの場では必ず「場を回してほしい」「楽しく盛り上げてほしい」という、見えないプレッシャーがかかることでしょう。

 

このプレッシャーに対して「応えなければ」と強く思って振舞った結果、期待に副うことができたとしても、嫌な気分やストレスを抱えたままとなってしまいます。『面倒』に感じる人にとっては、人付き合いの場とは常にこうあるわけです。

 

距離を測る

相手との適切な距離を探したり、上手く保ったりすることには、頭と心を使います。人付き合いを面倒に思う人は、こうしたことに精神力を使うくらいなら(失敗してストレスを溜めるくらいなら)自分一人で時を過ごしたいと思うのです。

 

頭も心も使った上で、人と疎遠になったり近すぎて喧嘩したり、と、人付き合いで保つべき距離を測るのに時間を割くよりは、頭と心を休める時間に使いたい、と思うのは、独善的ではありますが実に合理的な考え方であるのかもしれません。

 

親密になる

人付き合いで気を遣うことはたくさんありますが、相手との親密さ・ちかしさを考えて会話を進めることは、特に頭の回転の速さを求められます。

 

相手が丁寧な会話が好きなタイプかざっくばらんな会話を好むのか、目上なのか下なのか、上だけれどもぐっとちかしい会話のほうが喜ばれるのか。また、趣味の上っ面な話が弾むのか、深い信条まで語り合えるのか。相手との親密さを無意識にも考えながら会話を進めることは、とても面倒で疲れる作業です。

 

図太く考えれば必要ない作業なのですが、人付き合いが面倒と感じる人こそ、こうした微妙な調節が必要だと思い、深く考えてしまう傾向にあるのです。(だからこそ『面倒』になってしまうのでしょうが)

 

人付き合いを楽にしよう

面倒とはいえ、社会生活を成り立たせる上で、人付き合いは不可欠です。ご近所づきあいや仕事上の関係を良好に保つのに、なくてはならないものですが、これが、負担に感じられず、楽にできるのであれば、この上なくありがたいことでしょう

 

そこで、人付き合いを面倒に感じず、気楽にやっていくための秘訣を、次の4つのキーワードと共に探っていきましょう。

 

先入観

まずは、人付き合いが面倒だと感じている気持ちをなくし、先入観をとっぱらってみることです。どこかの時点で面倒に感じ始め、人付き合いに苦手意識を持った経過があるのでしょうが、『面倒』と感じている先入観をまずは手放してみましょう。

 

比較

他人と比較して劣等感を抱くことは、人と関わりを持っていく上で、最も辛く最も生き難くなるパターンだといえます。人付き合いの中では特にネックとなります。

 

「隣の芝生が青く見え」たって、自分は幸せだし、相手が幸せだからといって自分が不幸なわけではないのです。比較して羨むことなく、自分を周りと比較しない癖をつけて、自己の価値観を強固に保ちましょう。

 

素直

自己評価よりも他人にどう評価されたかを重視し、相手にどういう風に見られたいか、という気持ちばかりが先行してしまうと、自分を偽ってしまうことに繋がりかねません。

 

自分を偽り相手の視界に「理想の作った自分」を留めたいと考えると、人付き合いの中であれこれ余計なことに心を砕き、疲れ切ってしまいます。その上、偽った自分では、相手との関係性をまともに築くことすらできません。

 

自分を隠さず見せて素直に表現できるように、そんな部分を増やすようにしていきましょう。相手の期待にすべて応えなくてもいいのです。本当の自分を見せて、気楽な付き合い方を身に付けていきましょう。

 

長所

相手の悪いところ、嫌いなところばかりを探す癖があれば、治していく努力をしましょう。逆に、長所や好きなところを探して心にとどめていくことが大切なのです。

 

また、短所と思っていたところが考え方ひとつで長所に早変わりすることもあります。広い心持ちで物事を見ていきましょう。

 

相手の粗探しばかりをしていると、やはり心が狭くなりがちです。粗探しをやめれば気持ちがおおらかになりますし、人付き合いも楽になることでしょう。

 

素敵な関係性を結んでいきましょう

人付き合いを面倒だと思うことはままありますが、『面倒』な気持ちのまま人付き合いを続ければ、それが大きなストレスとして伸し掛かってくる羽目になりかねません。

 

そうなる前にある程度の折り合いをつけて、人付き合いに前向きに取り組みましょう。ここで挙げた例に倣い、気楽な人付き合いを実践してみてください。きっと素敵な関係性を築けるようになっていくはずです。

 

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