【心理】相手に好印象・悪い印象を与える話し方10のポイント

新しい職場や学校、初めましての方とお話をする時、できるだけ相手に好印象を抱いてほしいですよね。「人見知りが激しく、好印象を与える話し方ができない」「どうすれば好印象を与えられるのかわからない」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そこで今回は、できるだけ簡単に話し相手に好印象を与える話し方についてご紹介していきます。今日から実践できる簡単なポイントをご紹介するので、これを取り入れて是非好印象をゲットしてください。

 

好印象を与える話し方の5つのポイント

話し相手に好印象を与えるためのポイントは5つあります。簡単で、基本的なことなのですが、意外とできていない方も多いです。それでは、この5つのポイントについて一つずつご説明していきます。

 

声のトーンを相手に合わせよう

相手の声のトーンに合わせて、似たトーンで話をするだけでも、相手にとってはしっかりと聞いてくれて、好印象となります。これは、心理学に基づいた「ミラーリング」というテクニックを駆使する方法で、心の距離を縮めることが、表情や動作を相手と同じ状態にすることによって、無意識下で相手に印象をよくして、心の距離を縮めることができます。

 

極端ですが、例えば、「昨日、財布を無くしちゃってさ」と友人が暗そうに喋っていたら、「そうなんだ!残念だったね!」と返答する場合にも、物凄いテンション高い声で返答するよりも、相手に合わせて暗い声で返した方が、話に対して興味を示して印象も良くなります。

 

ミラーリングは、声のトーンだけでなく、表情や身振りにも使う事が出来ます。例えば、「相手が笑ったら、こちらも笑う」「相手が悲しそうな顔をしたら、こちらも悲しい顔をする」等々、相手に合わせた表情をする事でも、ミラーリング効果は発揮されて、より印象ががよく、心の距離も縮まります。

 

目線

会話をするときには、相手の目を見るようにしましょう。明後日の方向を見ていたり、下ばかり見てたら、自分との話は、興味が無いように思われてしまいます。目を見て話したり、聞いたりする事が辛い方は、相手の眉間や首元を見るようにしましょう。

 

また、ずっと目をそらさずに相手の目を見続けていると相手にも威圧が掛かってしまうので、適度に自分から相槌や会話の間でそらしたり、相手がそらした時に、目線を外す等、休憩は入れましょう。

 

そして、目線だけでなく、目の見開き方にも、印象を大きく変えます。目を細く見つける事で、審査、疑い、興味の無さを相手に与えてしまいますが、目を大きく開くことで、興味を示すことが出来ますね。

 

目線を合わせるだけでなく、相手を見つけるときの目の見開きでも、相手に伝わる印象は大きく変わってきますね。

 

相手に対して体全体を正面に向ける

「相手に対して体全体を正面に向ける」とは、話している相手に顔だけを向けて話すのではなく、相手から全体が見えるように全身をそちらに向けて話すということです。相手に顔だけを向けるか、全身を向けるかによって相手に与える印象が随分変わってきます。

 

心理学でも体の向きは相手を知る上で重要視されています。心理学では、体の前面が相手に向いている場合、その相手に好意や安心感を抱いていることの現れだと考えられています。体の前面には心臓や肺などの人にとって大切でデリケートな器官が集中しています。そのため、体の前面を向けるということは人間にとってリスクを伴う行動です。

 

相手に安心感や好意を抱いているからこそ、相手に相手に対して正面を向けるということです。そして、自分に安心感や好意を抱いてくれている相手に対しては、自分も好印象を抱くはずです。

 

また、心理学では相手に体の側面や背を向けているということは不信感や脅威を感じていると判断されます。相手におへそを向けず、顔だけそちらを向いて話しても、相手に「この人は自分に心を開いていないのではないか」という印象を抱かれてしまう可能性があるのです。

 

例えば、あなたが誰かに話をした時に、全身をこちらに向けて話を聞いてくれる場合には、親身になってくれている感じがします。

 

ですが、あなたが話しかけた時に、全身を横に向けて、あなたに対して、横耳で聞いていると、どこか「本当に聞いてくれてるのかな」「適当に聞き流してない?」と冷たい感じがするのではないでしょうか。前者のような人には、安心感や好印象を抱きますが、後者のような人に好印象を抱くことはありませんよね。

 

身振り手振りを交える

話し相手に好印象を与えたいなら、身振り手振りを交えて話をしましょう。身振り手振りを交える事がどう好印象に繋がるのかわからないという方も多いかもしれませんね。

 

心理学では身振り手振りが大きい人は、自分の意見や気持ちを相手に正確に伝えたいという気持ちが大きいことの表れだと言われています。相手に自分の言いたいことを正確に伝えたいという気持ちが大きければ大きいほど、言葉だけではもどかしさを感じ、身振り手振りで補おうとするのです。

 

外国人の方は身振り手振りが大きいというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。外国では日本よりも自分の意見がとても重要視されています。自分の意見を相手にはっきりと伝える事がとても大切なので、身振り手振りを交えて自分の意見を相手に伝えようとするのです。

 

私自身、話をするときによく手を動かします。自分でも最初は気づいていなかったのですが、友人から「話をする時に、すごく手が動くよね」と指摘されました。その時に、確かにそうだなと気づき「鬱陶しいかな?」と質問をしたところ、「一生懸命伝えようとしてくれている感じがして、嬉しいよ」と言われたことがあります。

 

確かに、誰かが自分に対して何かを一生懸命に伝えようとしてくれる姿勢がみられると、嬉しくなります。このように、身振り手振りを交えて話すという行為は、口で話すだけよりも相手に良い印象を与える事ができるのです。

 

また、手を動かして話をすると、「温かみのある人」「社交的な人」という印象を与える事ができるということが心理学の研究からわかっています。

 

しかし、人見知りの人などは、初めて会話をする人の前で緊張して、硬直してしまうかもしれません。確かに、人は緊張やストレスを感じると動きが止まってしまいますので、身振り手振りが難しいかもしれません。ですが、手を動かすと緊張がおさまるということもわかっています。

 

もし緊張して人前で固まってしまうという方は、身振り手振りとまではいかなくても良いので、手をグーにしたり、パーにしたり、少し上下に振ってみたりすると緊張がほぐれて、話しやすくなるかもしれません。

 

今まで身振り手振りを交えずに話をしていたという方は、是非意識して手を動かしてみてください。

 

常に笑顔で話す

話し相手に好印象を与えるための最後のポイントは、笑顔です。「笑顔は大切」と、ことあるごとに言われるため、そんなの基本中の基本だと思っている方もいるかもしれません。ですが、笑顔の効果を今一度きちんと知る事で、笑顔の重要性を今までより実感できるかと思います。

 

では、笑顔が重要である理由を幾つかご紹介していきます。まずは、笑顔を向けられると人は安心するということです。これは研究から裏付けられている事で、人は出会った瞬間に相手から笑顔を向けられると、「この人は自分に敵対心がない」と判断し、安心することができます。相手に微笑むだけで、視線が合った瞬間の不安や警戒心をやわらげ、お互いの攻撃性を弱めてくれます。

 

逆に、出会いがしらの挨拶に笑顔がなかったらどうでしょう。相手はあなたに対して不安や警戒心を抱いてしまう可能性があります。笑顔を向けていれば最初に解かれるはずだった緊張感は、その後のコミュニケーションにも影響を与えてしまいます。お互いに緊張感を抱えたままでは、なかなか良好な関係に発展することはできないでしょう。

 

これから仲良くなりたい、良い印象を抱いてほしいと思っている相手に対しては、意識して笑顔を向ける必要があります。

 

次に、相手に笑顔を向けることは相手からの好意を引き出す事にも繋がります。

 

普通笑顔は、楽しい時や嬉しい時などのポジティブな感情を表す表情です。「この人と話すのは楽しい」「一緒に居られて嬉しい」と感じると自然と笑顔になりますよね。つまり、笑顔はそれを向ける相手への好意を表すものです。

 

人は、相手から好意を向けられると自分自身も相手に好意を抱く確率が高くなります。「告白されると相手の事が気になってしまう」という心理と同じようなものです。

 

あなたの周りにいる人気者や、周囲から愛されている人を思い浮かべてみてください。常に笑顔で過ごしているのではないでしょうか?その人たちをよく観察してみると、自分からいろんな人に笑いかけているはずです。

 

誰かに好印象を与えたい時には、まず相手に対して好意の笑顔を向けてみてください。相手もあなたに笑顔を返してくれるはずです。

 

最後に、笑顔はあなたを魅力的に見せてくれます。当たり前のことかもしれませんが、常に眉間にしわが寄り、暗い表情をしている人よりも、笑顔で明るい表情をしている人の方が好印象ですよね。

 

初対面の人との会話だと緊張して、常に笑顔で会話することが難しいという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、笑顔はとても重要です。会話の内容が全く同じであっても、笑顔で話しているか、笑顔ではないかによって相手に与える印象は大きく違ってきます。できるだけ意識して笑顔で話をするということを心がけていきましょう。

 

悪い印象を持たれる5つのケース

相手に好印象を持ってもらう大切な事項を心理学に基づいてお話しをしてきました。時と場合によっては、中々上手くいかない場合も有ります。なので、好印象を持ってもらえなくても、悪い印象を持たれるのは、避ける方法も紹介していきます。

 

不愛想に話す

常に笑顔の話はしましたが、相手に対して無表情で表情に変化が無ければ、相手に対して印象は良くありません。自分の話に対しても、全く興味が無く、不愛想だったら、自分の話には興味ないんだなと思いませんか?話を聞くときの顔の表情はかなり印象付けに重要な役割があります。

 

相手のトーンとは違う

相手との、仕草、声のトーン等を合わせる事で(ミラーリング)、好印象となり心の距離が縮まる話をしましたが、全く逆のテンションでお話しをしてしまうと、逆の効果があり、相手が明るく話しているのに、暗いトーンで返せば、悪い印象となり、話はしてくれなくなりますね。

 

腕を組む

心理とし、胸の前で腕を組むポーズは、自分を守ろうとしている防御壁を作るため、相手の意見を拒否するための表れとも言われており、相手には威圧がかかり、拒絶反応をされているように感じます。無意識状態の癖でおこなってしまっている場合には、損でしかないので、やめるように癖付けましょう。

 

姿勢が悪い

相手に全身を向けて話すと好印象であるお話しをしましたが、背筋が曲がっていると、それだけで自信が無さそうに見えてしまいますし、背筋を反って胸を張りすぎると、偉そうな印象を相手にもたらします。なので、姿勢でも相手に与える印象は変わります。姿勢を正しく、背骨を伸ばしピンとまっすぐに立つ意識を持ちましょう。

 

じっとしない

人の話を聞く時に、じっとしない人もいます。貧乏ゆすりをしたり、指遊びをしたり等です。このような仕草を見てしまうと、話をしても嫌悪感を抱く人も多いですし、印象としては良くありません。心理的には、「転位行動」といい、心に溜まった欲求不満を、貧乏ゆすり等の行為によって自然と解消しようとしている場合がありますが、話を聞くときには、意図的に無駄な動きをしないで、相手に対して話を聞くことが大切ですね。

 

これらを守るだけでも十分に、相手と話していて、印象を悪くする事は無いので、好印象を与える方法の実行と悪い印象になる事を避けるようにしましょう。

 

まとめ

心理学的に相手に好印象・悪い印象を与える話し方のポイントを話しました。すぐにでも実践できる簡単なものばかりだったと思います。

 

ですが、この少しのポイントがとても重要になります。ちょっと意識を変えるだけで今まであまり打ち解けられていなかった人とも仲良くなれるかもしれません。

 

今回ご紹介したポイントを参考に、良好な人間関係を築いていきましょう。

 

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