人に親切にすると自身が得をする!脳科学的な効果とは?

『落とした物を持ち主に渡す』『道に迷っている外国人に声をかける』『電車で席を譲る』など、他人に親切にするという経験は多くの人にはありますよね。自分の時間や心に余裕がある時には、積極的に人に親切にしようという気持ちになる方も多いでしょう。ですが、ストレスや疲れが溜っているなど、自分自身に余裕がない時には、誰かに親切にしたいという気持ちもなくなってしもうこともあるかもしれません。

 

確かに、自分自身が疲れている時には電車で席を譲るだけでも「ここから先は立っていないといけないのか」「自分も座って休みたい・・・」と考えて躊躇してしまいますよね。ですが、実は人に親切にすることで、自分自身に沢山のメリットがあることをご存じでしょうか?

 

今回は、人に親切にするとその相手が得をするだけではなく、自分自身にも多くのメリットがあるということをお伝えしていきます。

 

親切の効果

心や体が疲れてしまい、余裕がなくなってくると人に親切する気が起きないという方は多いでしょう。親切にすることで、自分が損をしてしまう可能性もあると考えてためらってしまうのかもしれません。

 

ですが、人に親切にすればするほど、ストレス予防や心身の健康に繋がり、自分自身にとって沢山のメリットがもたらされます。そこでここからは、人に親切にすることの効果とメリットについてお伝えしていこうと思います。まずは、親切の効果から見ていきましょう。

 

幸せホルモン「オキシトシン」の分泌

人に親切にすると、幸せホルモンとも呼ばれている「オキシトシン」という物質が脳内で分泌されることがわかっています。

 

誰かに親切をしたときや、誰かが人に親切にしている場面を目にしたときなどに、心が温かいような、何となく幸せな気持ちになったことはありませんか?このような、心が温まる良い気分にさせてくれる物質がこの「オキシトシン」です。オキシトシンは「幸せホルモン」「愛情ホルモン」などとも呼ばれており、ストレスの多い現代社会で生きていく中ではとても重要な役割を担ってくれます。

 

オキシトシンの効果としては

  • ストレスの緩和
  • 血圧上昇を抑える
  • 心臓の機能を良くする
  • 老化を防ぐ

などが挙げられます。オキシトシンが分泌されると、このように様々な効果が得られます。人に親切にすることで心も体も健康になっていきます。

 

不安を解消する「セロトニン」の分泌

オキシトシンには、セロトニンの分泌を促す効果もあります。このセロトニンも、不足してしまうと人の身体に様々な影響を与えます。セロトニンが不足すると、疲れやすい、ストレスを感じやすい、寝つきが悪くなるなどの影響が現れます。もし、このような症状に心当たりがあるという方は、セロトニンが不足している可能性があります。

 

人に親切にして幸せを感じると、オキシトシンとともにセロトニンも分泌されます。セロトニンが分泌されると、

  • 不安やイライラの抑制
  • 偏頭痛などの痛みを感じづらくする
  • 記憶力、集中力を高める

などの効果が得られます。

 

やる気が出る「ドーパミン」の増加

なぜかやる気が出ない、疲労感が強くて動きたくないという時はありませんか?このような症状にはドーパミンの不足が関係しているかもしれません。

 

人に親切にしたとき、相手が喜んだり嬉しそうにしたりするのを見ると、こちらも幸せな気持ちになり、喜びを感じる方も多いのではないでしょうか。ドーパミンはこのような快感や、幸福感を得た際に分泌される物質です。親切によってドーパミンが分泌されると、

  • 意欲、やる気の上昇
  • 疲労感の減少
  • 集中力が高まる
  • 気分の安定

などの効果が得られます。

 

人に親切にするメリット

人に親切にすることで様々なホルモンが分泌され、私たちの身体にいろいろな効果をもたらすことがご理解いただけたと思います。それでは、このような効果によって私たちにはどのような「良いこと」が起こるのでしょうか。

 

人に親切にすることを続けると、自分自身に返ってくるメリットについてご紹介していきます。

 

心臓・血管の病気を予防する

親切によってオキシトシンが分泌されると、「血圧の上昇を抑える」「心臓の機能をよくする」などの効果が得られます。

 

日本人の死因として、心臓や血管の病気が多いことをご存じの方は少なくないでしょう。ですが、心臓や血管の健康を保つために、具体的に何に注意をすれば良いかわからない方は多いはずです。「人に親切にする」ということであれば、とても分かり易く実践しやすいのではないでしょうか。

 

人に親切にすることで病気の予防ができるのであれば、積極的に行いたいと思う方も多いでしょう。心臓や血管の健康を保つためにも、親切を習慣化してみてください。

 

疲れが取れやすく、元気になる

疲れがたまり、元気がないことで人に親切にできなくなってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。確かに、人に親切にする時には体力や行動力が必要になってくる場合も多いでしょう。ですが、簡単にできる小さな親切を続けるだけで、心身ともに元気になることができます。

人に親切にして、セロトニン・ドーパミンなどのホルモンが分泌されると、寝つきが良くなったり疲れが取れやすくなったりすることがわかっています。また、気分も安定し、イライラすることなども少なくなるでしょう。そうすると、身体的にも精神的にも余裕が生まれてきます。

 

例えば、同僚の仕事を手伝ってあげる、ボランティア活動に参加するなどの親切は、自分自身に余裕がなければ毎日行うことは難しいかもしれません。ですが、周囲の人を褒めるなどの小さな親切なら、毎日続けていくこともできるはずです。このような小さな親切からでも良いので、習慣化していくことで体にも心にも様々な効果が表れ、それを実感できるようになっていきます。

 

すると、「今日はそんなに疲れていないから電車で席を譲ろう」「休日にはボランティア活動に参加してみようかな」というように、自然と親切ができるような状態になっていきます。疲れが取れ、いつもよりやる気がでるだけでもその日一日をとても良い気分で過ごすことができます。親切の習慣化によって良い連鎖が起こり、心身の調子もどんどん良くなっていくはずです。

 

うつ病など心の病の改善に繋がる

ストレスを感じやすい方や、睡眠不足などにより疲れがたまっている方などは、ネガティブ思考になってしまうこともあるでしょう。気分が安定しなくなっていたり不安を感じやすくなったりするという方は、人に親切にすることを続けているとそれらの症状が改善されていくかもしれません。

 

気分が沈みがちになってしまう、やる気が出ない、喜びを感じづらいなどの症状にはドーパミン不足が関係しています。ストレスや生活習慣の乱れは、このドーパミンを減少させてしまいます。ですが、仕事でのストレスや、忙しさからの生活習慣の乱れはなかなか改善できない場合もあるでしょう。

 

そこで、毎日人に親切にすることを意識して行ってみてください。ドーパミンはアドレナリンやノルアドレナリンなどの交感神経を刺激する物質の前段階の物質です。これらの物質が不足すると、自律神経が乱れて自律神経失調やうつ病の原因にもなってしまいます。人に親切にすると、ドーパミンが分泌されるということは先ほどもお伝えしました。ドーパミンを増加させることで、自律神経の乱れを整えることができるので、体の不調に加え、心の病の改善にも繋げることができます。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?人に親切にすると、親切にした相手に喜んでもらえる以上に、自分にもいろいろなメリットがあることをご理解いただけたのではないでしょうか。

 

「情けは人の為ならず」ということわざもあるように、人に親切にしていると、自分に返ってくるものはとても大きいものになります。心身の健康が気になる、毎日を充実したものにしたいという方は、小さなことでも構わないので人に親切にしてみてください。今までより体の調子がよくなったり、気分が明るくなったりと、変化を実感することができるはずです。

 

おすすめの記事