自分の生き方を考える
『自由な生き方』とはなんでしょうか?
自由な生き方と言えば、「フリーランス」「起業」「脱サラ」「セミリタイア」「好きな仕事」等々のキーワードが思い浮かべますが、自由な生き方は、人それぞれ形は違うと思います。最初に、自分にとっての『自由』とは何かを少し考えてみましょう。
今現在、職場を不自由と考えているのならば、その理由を少し突き詰めてみましょう。家族と過ごすことが煩わしく、ストレスフリーな環境を見つけられないのならば、その原因を。恋人や友人関係が窮屈で楽しくないのならば、何にそう感じているのか思い返してみてください。
どういう状況に於いて「自由に生きられない」「不自由だ」と思うのか、それは人によって違います。ですから、一般的な常識や何かは置いておいて、自分の中の感覚を研ぎ澄ましてその瞬間を明確にしておいてください。
決して、その理由や原因を覆そうというのではありません。まずは、自分がそうしたことに『不自由』を感じるのだな、と自覚することが第一歩なのです。
そうすれば、あなたが何を『自由』と捉えているのか、『自由な生き方』とはどんなものと考えているのか、気付く一端とすることができるでしょう。
自由な生き方のための仕事
仕事、働くことは、生きていく上では必ずしなければならないことでしょう。生活するためお金を稼ぐために必要なことです。
仕事には、簡単に換算すれば1日の3分の1ほどの時間を使わなければなりません。となると、働かなくてよくなるまでの間は、人生の3分の1ほどを、時間的にハードな仕事ならばひょっとするとさらに多くの時間を仕事に注ぎ込まなければならないでしょう。
自分の人生の中でそれだけの比重をがあるものですから、人生そのものに大きな影響を与えると考えて間違いありません。ですから『自由な生き方』を考える上で、仕事の選択が重要になってくるのです。
あなたに合った仕事とは
あなたはどんな基準で仕事を選んでいますか?「それしかできないから仕方なく」ではなく「ここでしか働けないから辞められない」ではなく、自分の意志を基準に、また、自分の都合のために、仕事を選ぶことができているでしょうか?
仕事の内容は問いませんし、貴賤もありません。自分が自由に生きるためにやりたいと思うこと、やるべきだと思うこと、そのために選んでおいたほうがいい選択肢、を心の中に思い描いてから、世間に多くある仕事を評価してみましょう。
- 「趣味に時間を割きたいからなるべく稼働時間の少ない仕事を」
- 「仕事を生き甲斐としたいから、やりたいことができる仕事を」
- 「人間関係が煩わしいから、関わる人間が少ない仕事を選びたい」
時間的に楽な仕事、やり甲斐のある仕事、人間関係のよい職場…なにを最も大事に考えて選ぶかは、生き方と同じで『人それぞれ』です。
必ず人生の中で大きな比重を占めてくる『仕事』です。面白くなくても楽しくなくてもやらなければならないのですが、どうせだったら、自分の生き方に合わせて選ぶことです。そして、総合的に見て「自分に合っている」「自分の生き方にちょうどいい」ものを選んでみてください。
具体的なチェック項目を念頭に置いておくこと
仕事を選ぶときに、まずあなたの心の中に基準を決めてください。前述した「やりたい」「やるべき」な選択肢を、しっかりと据えておくのです。その上で、その基準を忘れずに以下の5つの点を考えてみましょう。
- どこで働きたいか
- どれくらいの時間働きたいか
- 目標のために合った仕事なのか
- 職場で何をしたいのか
- どんな人々と働きたいのか
あなたにとってはどの項目が一番重要なのか、など、順番を決めておくのもいいでしょう。この5項目を常に頭の中に据え、今現在どういう状況か、満たされるためにはどうしたら良いのか、いつも考えてみてください。
仕事を探すときに、また、自分の現在の状況を良いものにしていくために、この5点のチェックは必ず怠らないようにしていきましょう。
賢い仕事の選び方
「好きな環境で、自分が昔からやりたかった仕事を生き甲斐としたい」のでも「遊べる場所が多いところで、短く働きストレスフリーな生活をしたい」のでも「仕事自体は苦しくてもイイ人が多い職場がいいな」というのでも構いません。
あなたがあなたに合うと思う仕事を、あなたなりの視点で探しましょう。
『自分がこの生き方をしたいから、この仕事を選んだ』という意識で、やらなければならない仕事を選択すれば、その仕事は『自由な生き方』を構成するひとつの要件となってくるのです。そして、自分の意識をしっかりと持って選んだ仕事なら、就職してから「こんなはずじゃなかった」ような状況になってしまった場合の対処も早めにできるのではないでしょうか。
状況に流されることなく、常に自分の生き方を考え、自分に合った仕事を模索していれば、就活のときも就職したあとも、あなたに合った判断をきちんと下せることでしょう。
いつも、しっかりとアンテナを張り、考えることをやめずに『自由な生き方』と『自由な生き方のできる仕事』を考え検討することを忘れず、しっかり見つめていきましょう。
不自由でない人生はない
ここまで『自由な生き方』のために、仕事を賢く選ぶ方法を述べてきました。ですが、人間というものは、必ず何かに縛られて生きているものだということは忘れずにいてください。
人は必ず何かに縛られて生きていくものですよね。それが家族であったり仕事であったり人間関係のしがらみであったり、人によってさまざまなのでしょう。それらを、すっぱりと切り捨てるなどできることではありません。
ですが、不自由さを少しでも減らす努力をしたり、精神的な窮屈さを緩和するためにストレス発散したり、といったことはできるでしょう。
根本的に少しでも楽な職場を探すとか、仕事を早く済ませられるように自分のスキルアップをしておくとか、ストレス解消のための時間が避ける仕事を探すとか。そうした自分なりの解決法に合わせて、襲い掛かる不自由さと戦っていきましょう。
不自由だからこそ『自由な生き方』を求めるし、それにちょっとでも近づけたら素晴らしいことだ、と考えておくといいでしょう。本当は不自由なのですから、不自由なままでいたって特別不幸なわけではないのです。
そう考えて、少しでも不自由さを減らしたりして『自由な生き方』を求めて生きていく、健全な精神を心の内に保っていくことが、何より幸せな生き方なのかもしれません。
大事なのはあなたが自由だと思うこと
『自由な生き方』はどうやったらできるのでしょう。前述のように「人は誰しも縛られて生きている」というのなら、そこから自由になるためにはどうしたらいいのでしょうか。それは人によって違い、正解はないのです。
例えば極端に言えば「横断歩道を渡りましょう」と言われて「好きなところで道路を横切れないなんて不自由だ」と思う人がいれば「私の安全のためにわざわざ注意を促してくれて嬉しい」と感じる人もいるのだ、ということです。
人それぞれ違っているし、考え方ひとつなのだとも言えるかもしれません。あなたが自由を感じるために、大仰に言えば幸せに向かうために、ストレスを溜めない考え方に心を向けてみませんか。そうして、あなたに一番しっくりくるあなたなりの『自由』への道を探してみてください。
自由な生き方をするための仕事
さてその『自由な生き方』をするための仕事を、改めて考えてみましょう。浮かぶイメージはどんなものでしょうか。単純に考えれば「とても楽しくて時間を忘れるほど夢中でできる仕事」。これが自由な生き方のできる仕事、のイメージではないでしょうか。そうした仕事を見つけられなくて、不安に思っているのではないでしょうか。
ですが、前述してきたように、仕事の内容自体はどんなものでもいいのです。あなたのライフスタイルに合っていて、あなたが納得して満足できていれば、気にするところはそこばかりじゃない、ということがもうわかってきているではないでしょうか。
楽しくないから自由でないとか、拘束されることが多いから自由でないとか、仕事に自分の『自由な生き方』が侵されてしまう、とは考えないでください。仕事はあなたの人生のすべてを決定づけるものではなく、構成する一部なのだということを忘れないようにしましょう。
自由な生き方をするために必要なこと、仕事をするために必要なこと、それぞれのバランスをうまくとることが大切です。仕事が絶対的なのではなく、自由が最も重要なのではなく、うまいバランスを考えて、あなたのとってのベストを『自由な生き方』と位置付けてみましょう。
- お金(経済的な不安を解消するもの)
- 時間(プライベートな時間を増やすもの)
- 精神(人間関係が良くてストレスが少ないもの)
要素は大きく分けて上の3つです。どこにどれだけの比重を置くのか、自分の中で決めて、それに合わせた仕事を選ぶことが、最も賢い選択でしょう。
100%ベストだとは思わないけれど、あなたがそれなりに満足していて充実できていれば、それが自由なライフスタイルを支える(もしくは自由なライフスタイルを壊さない)仕事なのです。
あなたの理想のライフスタイルとは
自由な生き方をするための仕事の選び方を述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
生きる上で一番大切なのは、自由さ、不自由さ、仕事、家族、友人関係など、人生を構成するものについて、100%あるか0%ない、などと極端に走るのではなく、それぞれ良いバランスを保っていく努力をするということです。
そうした感覚を、仕事を選ぶときにも活かしていくのが賢い選択の仕方です。一番大切に思うことを一番の条件として、あなたが何を重要視しているのか心の中に順位付けをしておき、どれくらいなら納得できるか満足できるのかを常に考えて選ぶことです。
100%を求めずバランスをとるということは、一部妥協をするということですが、それも自分の中で納得できる妥協の仕方を選びましょう。折らされるのではなく、自ら折れるようにすること、そのためには、いい加減な考え方をせずいつもきちんと考えを深めておくことです。
そうした努力を怠らなければ、自然とあなたの『理想のライフスタイル』は見つかることでしょう。理想とするものにあなたが少しでも早く近づけるよう、心から願っています。