- ストレスに弱く疲れやすい
- ストレスによって体調を崩してしまう
このような悩みを抱えている方は少なくないでしょう。私たちの周りには様々なストレス源があり、ストレスに弱いという方はその影響を受けやすく、心身に様々な症状が出てきてしまうこともあります。ストレスに悩まされている方は、「ストレスに強くなりたい」と思っているはずです。
そこで今回ご紹介するのは、『ストレスに強くなる方法』です。それも、ストレスに対する捉え方を変えるだけで、ストレスが減少するという内容です。それでは、ストレスを捉えることでストレスに強くなれるのかご説明していきます。
ストレスの2つの側面
あなたは「ストレス」についてどのようなイメージを持っていますか?「体に悪い」「危険なもの」「心にも影響を及ぼす」というような悪いイメージを持っているのではないでしょうか?確かに、ストレスにはそのような側面もあります。ストレスが溜まりすぎると自律神経が乱れ、心身ともに健康を害す場合があります。また、テレビなどでも「ストレスは悪いもの」という情報がよく流れていますよね。
ですが、ストレスは私たちのマイナスに働くばかりではないということをご存じですか?確かにストレスは、私たちにマイナスの影響を与えることもありますが、ストレスがプラスに働くということも実はあるのです。
マイナスのストレス
まずは、私たちにとってマイナスに働くストレスについてです。私たちのプラスになってくれるストレスもありますが、マイナスに働くストレスがあることも事実です。
- 疲労、睡眠不足、栄養不足
- 人間関係での問題
- タバコ、お酒、化学物質など
- 気温、気圧、湿度、天気の変化など
- 過度なプレッシャー、ネガティブ思考、劣等感、自己否定
このようなものが、私たちにとってマイナスに働くストレスです。上記のどれかに悩まされているという方も多いのではないでしょうか。上記のようなストレスはほとんどの人が感じているはずです。ですが、これに強いか弱いか、解消できるかできないかによって大きな違いが生まれてきます。
プラスのストレス
では、次にプラスのストレスについてです。ストレスには私たちにとってプラスに働いてくれるものも存在します。例えば、仕事や部活・習い事などではライバルの存在がプラスのストレスとして働きます。ライバルがいることで「負けたくない」「もっとうまくなろう」という気持ちが引き出されるため、より力を発揮することができるようになります。
また、適度な緊張感やプレッシャーもプラスに働いてくれます。先ほど過度なプレッシャーはマイナスのストレスとして挙げさせていただきました。ですが、プレッシャー自体が悪いものというわけではありません。適度な緊張感やプレッシャーがなければ、きちんとしなければならない場面でもだらけてしまったり、集中することができなかったりしてしまいます。
このように、ストレスにはプラスの側面も存在し、悪いことばかりではないのです。
ストレスへの捉え方の変化
ストレスには、プラス・マイナスの両方の側面が存在するということをご理解いただけたでしょうか?では次に、ストレスをどのように捉えればストレスに強くなることができるのかということをお伝えしていきます。
ストレスは必要なもの
ストレスにプラスの側面もあることはご理解いただけたかもしれませんが、今現在、ストレスへのイメージは「悪いもの」である人がほとんどだと思います。ですが、ストレスを「悪いもの」だと捉えているせいで、あなたはストレスを感じやすくなってしまっているのです。
ストレスについての研究では、ストレスをプラスに捉えているかマイナスに捉えているかによってストレスへの耐性が大きく変わることがわかっているそうです。ストレスをプラスに捉えている人はストレスを感じづらく、ストレスをマイナスに捉えている人はストレスを感じやすいという研究結果もあるようです。
このことから、ストレスへの捉え方を変えることで、ストレスに強くなれるということがわかるはずです。ですが、具体的にどのように捉え方を変えていけば良いのでしょうか?わかり易く、例を挙げてご説明していきます。
失敗をプラスに変える
例えば、仕事でミスをしてしまったとします。ミスをしてしまうと周囲に迷惑をかけてしまったり大幅にやり直しをしなければならなかったりということもあります。そのため、ひどく落ち込んでしまいネガティブ思考になることや、「またミスをしてしまうかも」というプレッシャーが強くなってしまうこともあるでしょう。
このように、ミスをしてしまったことによる心理的なストレスをマイナスだと捉えてしまうと、ミスをしたということは「ネガティブ思考」「過度なプレッシャー」など、自分にマイナスのストレスを与えるマイナスな出来事でしかなくなってしまいます。
ですが、ミスをしたことによる心理的なストレスを、プラスのストレスだと捉えてみるとどうでしょうか。「周囲に迷惑が掛からないように、次からはきちんと確認しよう」「今回で学ぶことができたから、また同じミスは絶対に犯さないぞ」というように、ミスによる心理的なストレスを「次に繋げるために必要なストレス」と捉えることができるはずです。
このように、適度な緊張感やプレッシャーというプラスのストレスによって仕事でより力を発揮することができます。逆に、「ネガティブ思考」「過度なプレッシャー」というマイナスのストレスを受けることはなくなります。
物事を肯定的に捉える
物事を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかによって自身にかかるストレスの大きさは大幅に違ってきます。先ほどの例にもあるように、失敗を否定的に捉えてしまうと、「ミスをしないようにしよう」というプレッシャーは過度なものになってしまいます。けれど、失敗を肯定的に捉えた場合は、「ミスをしないようにしよう」というプレッシャーは適度なものに抑えられ、自身にとってよいストレスとして働いてくれるのです。
ストレス自体も、「悪いもの」だと捉えていると、少しのストレスでも「ストレスを受けてしまった」「悪影響だ」と敏感になりすぎてしまいます。このようにストレスに敏感に反応することで、さらにストレスの影響を受けやすい体になってしまうのです。
「ストレスは必要なものだ」とストレスを肯定的に捉えることができれば、何かストレスになる出来事があった時にも、「このストレスは自分をよりよくしてくれるものだ」とポジティブに考えることができ、多少のストレスでは影響を受けなくなります。
マイナスのストレスは解消する
ストレスへの捉え方を変えることで、ストレスに強くなることはできます。ですが、日常生活を送っていく中で、マイナスのストレスを全く受けないということは不可能です。ストレスに強くなっても、どうしてもストレスが溜まってしまうということもあるでしょう。
そのような場合は、しっかりとストレス解消することが大切です。マイナスのストレスを我慢する必要はありません。ストレスが溜まっているなと感じたら、趣味や運動をするなど自身の解消法で不要なストレスはしっかりと解消しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。捉え方を変えることでストレスに強くなる方法についてご紹介しました。ストレスは受けすぎてしまえば悪い影響を及ぼしますが、ストレスが良い影響を与えることも意外と沢山あります。
ストレスに弱い人は、「ストレスは悪いものだ」というイメージが強すぎるのかもしれません。「多少のストレスは必要である」と捉え方を変化させることで、少しずつストレスへの耐性がついていくはずです。今回お伝えしたことを参考にして、捉え方を少し変えてみてください。あなたのストレスの感じ方も変わっていくはずです。