人の性格は変わる?性格を変えるためにできる数少ない事!

誰しも、自分の性格について「変えたい」「直したい」と感じている部分があるかと思います。私自身も自分の性格について「直したい」と感じていることがいくつかあります。

  • 内向的で積極性に欠ける
  • 心配性でチャレンジ精神がない
  • すぐマイナス思考になってしまう

自分の性格について、上記のようなところは直したい欠点だなと感じています。

 

では、人の性格は変えることができるのでしょうか?「変えたい」「直したい」と思いつつも、どうすれば改善できるのか、今から性格を変えることは難しいのではないかと考えている方も多いと思います。

 

そこでここからは、『人の性格は変えられるのか』『性格を変えるためにできること』について、お話していきます。

 

人の性格は変えられる?

人の性格を決める要素の中に、遺伝が含まれているということを知っている人は多いのではないでしょうか?
自分の性格が、「母親、父親に似ているな」と感じた事がある方も多いはずです。また、自分の変えたいと思っている性格が親ととても似ている場合、「遺伝による性格だから、変えることはできない」と考えた事もあるかもしれません。

 

確かに、性格の決定に遺伝的要因は大きいと言われています。双生児の比較研究などから、遺伝によって性格の約50%が決まるという研究結果も出ているほどです。性格の遺伝的要因が約50%と聞くと、自分の意志で性格を変えるということは難しいのではないかと考えてしまうかもしれません。

 

ですが、約50%はそれ以外の要因から性格が決まっているということです。少しでも性格を「変えたい」と考えているのであれば、自分の意志で性格を変えるということは決して不可能ではないということなのです。

性格が決まる4つの要因

性格の約50%が遺伝から決まるとお話しましたが、残りの50%を決める要因にはどのようなものがあるのでしょうか。性格を決めるといわれている要因は、遺伝を含め4つあります。軽くになりますが、1つずつ説明していきます。

遺伝

双生児の比較研究などから、性格の約50%が遺伝で決まると考えられています。

遺伝の影響を受けやすい性質には、

  • 外交性
  • 感受性
  • 心的活動性

などがあります。

 

逆に、遺伝の影響を受けづらい性質は、

  • 宗教性
  • 創造性

などが挙げられます。

 

環境

生まれ持った性質、能力などがどのように発達していくかということには、環境的要因が大きく関わってきます。双生児の研究を例に挙げると、一卵性双生児は遺伝子が100%同じです。一卵性双生児が、同じ家庭・同じ両親に育てられたとしても、二人が育つ環境には違いがみられます。

 

例えば、双子であっても生まれた順番によって『兄・弟、姉・妹』という風に区別され、学校に通えば付き合う友人なども変わってきます。遺伝子が100%同じ一卵性双生児でも、性格が全く同じではないことから、性格の形成に環境的要因が大きく関わっているということがわかります。

自己決定の要因

性格は遺伝や環境だけではなく、自己決定によっても決まると考えられています。これは、本人の「こうなりたい」「変わりたい」という意思によって性格が形成されるということです。

 

例えば、兄弟の場合遺伝子は50%一致しています。そのため性格がとても似通っていることが多いと考えるのが普通です。ですが、兄弟で性格が全く違うということは珍しくありません。自分自身の経験をお話しすると、「姉のここがよくないから、自分はああならないようにしよう」と考えたり、似ているといわれることが多いと、自分を主張するためにわざと違いを出したりすることがあります。

 

そのため、遺伝子が50%一致していても性格が全く似ないということがあり得るのです。このように、自分の意思によっても性格は形成されていくのです。

一回性の要因

持続的に受けた影響ではなく、一度きりの体験、出来事から影響を受けそれまでと性格が変わってしまうこともあります。

例えば、

  • 『心から尊敬できる人との出会いで自分の価値観が変化した』
  • 『大きな事故や犯罪に巻き込まれたことで、精神的に不安定になってしまった』

などの例は、一回性の要因による性格の変化であると言えます。

 

自分の意思で性格は変えられる

性格が決まる4つの要因について説明したことで、性格は環境や自分の意思によっても変えることができるということを理解していただけたのではないでしょうか。確かに、遺伝的要因が占める部分は大きいかもしれませんが、だからと言って諦める必要は全くありません。

 

ここからは、今からでもできる性格を変える方法についてお話していきます。

行動や言葉を変える

性格を変えたいと考えているなら、まず普段の言動を変えてみましょう。性格決定に環境的要因があることからもわかるように、いつもと同じ環境では性格を変えることはできません。自ら行動を変え、あなたの置かれている環境を今までとは別のものにしてみてください。

 

あなたが理想とする性格に少しでも近づけるような言動を、意識的にしてみるのが良いでしょう。例えば、内向的な性格を変えたいと思ったら、いつもより少し大きな声で話してみたり、意識的に笑ったりしてみてください。難しいと感じるなら、まずは家族や気を許せる友人などに対してでも構いません。

 

毎日意識して続けていると、少しずつ慣れてきて学校や職場などでもできるようになるはずです。最初は常に意識していなければ難しいかもしれませんが、これを毎日続けていれば習慣になります。なので、意識しなくても大きな声で話したり、よく笑ったりできるようになってきます。

 

また、髪型や服装など外見を変えるということも効果的です。前髪で目が隠れているなら他人から目がよく見えるような髪型にしたり、少しオシャレをしたりするだけでも、心がいつもより明るくなるはずです。自分の理想とする性格を意識して、それに近づくために自分でもできそうな事を考えてみてください。

 

言動が変わるだけで、いつもとは少し違ったあなたになれるはずです。

理想とする性格を演じてみる

性格を変えたいと思っても、次の日からすぐに理想とする性格に変わるということは難しいかもしれません。ですが、少しの時間『理想とする性格を演じる』ことならできそうではありませんか?まずは数十分から、そして数時間、1日というように少しずつ演じる時間を延ばしていきましょう。

 

短気な性格を直したいと思ったら、『優しくて、器の大きい人』を演じてみましょう。普段ならイライラしてしまうことや、怒りたくなることがあった時には「私は優しくて器の大きい人間だからこれくらいで怒ったりしない」と自分に言い聞かせましょう。

 

これを長時間続けることは、難しく、疲れも溜ってしまうので短い時間から始めるようにしてみてください。ストレスが溜まってしまう可能性もあるので、無理に1日続けようとはせず、ストレスに感じたら元の生活をしましょう。

 

演じられる時間が延びてくると、それがいつの間にか自然にできるようになっているということもあります。自分に、「自分はこういう人間だ」と思い込ませることも性格を変えるには重要な事なのです。

短所を長所に変換する

実は、あなたが「変えたい」「直したい」と思っている性格も、他人から見れば長所である可能性があります。自分の短所だと思っている性格が、長所に変換することができないか考えてみましょう。

 

私の短所を例に挙げて考えてみると、「心配性でチャレンジ精神がない」という短所は「慎重で、リスク管理ができている」という長所に変換することができます。

  • 「神経質」な人は「小さなミスに気づくことができる」人です。
  • 「頑固」な人は、「自分が決めた事をしっかりやり遂げられる」人です。
  • 「落ち着きがない」人は、「興味・関心の幅が広く、行動力がある」人です。

 

このように、短所の裏側には必ずあなたの長所が隠れています。あなたからはその長所が見えず、悪いところばかりが気になっているかもしれません。もし、自分には短所ばかりで、自分の良い面が思い浮かばないと思ったら、友人や恋人、家族などにあなたの長所を聞いてみましょう。

 

友人や恋人、家族などあなたに愛情を持って接している人は、あなたの良いところをたくさん知っているはずです。私も就職活動の際、自分の長所がどうしても見つからず困ったという経験があります。それを友人に相談したところ、友人から見た私の長所をたくさん挙げてくれました。

 

誰しも、自分では自分の良いところに気づきづらくなってしまいます。自分の悪いところに目を向け、それを変えようとする姿勢はとても素晴らしいことです。ですが、自分から見える悪いところばかりを気にして、あなたの良いところがなくなってしまうのはとてももったいないことです。

 

あなたが性格を「変えたい」「直したい」と考えているなら、まず自分の良い面を考えてみてください。もし、自分の良い面が思い浮かばないなら、あなたは自分の悪い面しか見えなくなってしまっている可能性があります。周囲の人から見た自分の良い面をノートなどに書き出してみましょう。「変えたい」「直したい」と考えていた性格の裏に、あなたの長所が見つかるかもしれません。

 

それでも、「変えた方がいい」「直すべきだ」と思う性格があるなら、変える努力をしていけば良いのです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?『人の性格は変えられるのか』そして『性格を変える方法』についてお話してきました。性格は、遺伝や今まで生きてきた過程で出来上がったものであるため、変えることは難しいと考えていた方は多いでしょう。

 

ですが、自分に強い意志があれば性格は変えることができるのです。あなたが本当に「変わりたい」と考えているなら、今回ご紹介した『性格を変える方法』を是非参考にしてみてください。「変わろう」という強い気持ちを持って取り組めば、あなたの理想とする性格に近づくことができるはずです。

 

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