「月曜日は憂鬱」「週末まであと〇日」「日曜日の午後から気持ちが沈む」など、仕事に行きたくなくてたまらないという人はいませんか。
何とか職場に向かっても会社が近づくにつれ、気分が悪くなってしまったり、足が重いと感じながら今日も通勤したという人もいるでしょう。
仕事に行きたくないと感じる理由は何でしょう。
様々な理由が考えられます。学校であれば嫌いな教科がある、友達と関係が悪い、部活動が辛い、先生が嫌だ、勉強が嫌いだ、などでしょう。
では、大人になり社会人となってからはどうでしょうか。仕事に行きたくない理由を考え、心が救われる方法を紹介していきます。
仕事に行きたくない理由と感情
まず初めに、仕事に行きたくない理由とその時の感情をまとめてみましょう。
(理由)職場の人間関係が悪い
→(感情)顔を合わせたくない、話をしたくない、人間関係がスムーズにいかなくなっているので仕事が進まないから仕事も嫌だ、職場での仕事以外の時間が孤独で辛い
(理由)仕事の量が多い
→(感情)仕事に追われ疲れ切っている、しんどい、楽しくない、絶えずやることがあり達成感がない、家にいても仕事のことが頭から離れない、いつも疲れを感じている、休みたい、安心して眠りたい
(理由)仕事の内容が難しい
→(感情)仕事が楽しくない、中途半端な気持ち、誰かに聞けなくて困っている、自信がない、自己嫌悪感、達成感がなく虚しい
(理由)勤務環境が辛い
→(感情)仕事に行きたくない、早く帰りたい、その場に居たくない
(理由)給与・待遇に不満
→(感情)辞めたい、やりがいを感じない、虚しい、人が羨ましい、将来への不安、不満
(理由)健康状態がすぐれない
→(感情)誰もわかってくれない、もう限界、仕事から逃げられないから我慢する、今後が不安
(理由)家庭との両立が負担
→(感情)何で自分だけ、忙しい、落ち着かない、早く帰りたい、週末も休んだ気がしない
(理由)家族に理解されていない
→(感情)何で自分だけ、わかってもらえない、辛い、寂しい、孤独、こんなはずではなかった、仕事を辞められるものなら辞めたい、他の人が羨ましい
仕事が嫌になる理由はたくさんあります。直接的に仕事の内容や待遇、上司や同僚が嫌だというパターンの他に、家族の理解が得られない、家庭の両立が難しいなど、仕事のせいで家庭の調和がとれないと感じている人は仕事が嫌になってしまいますよね。
仕事が嫌だという毎日でおきる心身の不調
仕事が嫌で相当なストレスを感じている場合、実際に心身の不調をきたしてしまうことがあります。
仕事のストレスが溜まると、実際に身体にどのような影響を及ぼすでしょう。考えられるのは、不眠、疲労の蓄積、食欲低下、活気減退などです。これらの不調が発生すると日常生活に更に支障をきたすようになります。
例えば、不眠からの睡眠障害、疲労の蓄積からの倦怠感や慢性疲労、食欲低下からのやせや拒食症や過食症、活気の減退からの集中力の低下などです。
これらの症状によってうつ病になってしまったり場合によっては自殺願望などが生まれてしまう可能性も否定できません。
「仕事が嫌だ」と毎日感じ、仕事が嫌だという気持ちから逃れられずにいる人は要注意です。
仕事に行きたくない、という感情はわがままか?解決の余地があるケースについて
仕事が嫌いで仕方ない、と悩んでいる人の心を少しでも救うための方法をお伝えする前に、今の心がどういう状態なのかをチェックしましょう。
仕事が嫌だという気持ちが単にわがままや思い違いであり、状況を改善することで「仕事が嫌いだ」という気持ちを転換できる場合もあります。
まだ解決できることや自分の行動や考え方を改める余地があるケースもあるので、チェックしてみましょう。
仕事に行きたくない、という気持ちを転換できないかチェック
仕事に行きたくないと感じている人は、上手く気持ちを転換できないでしょうか。人によって仕事に行きたくない気持ちの程度や心身が病気になってしまいそうな深刻度が異なります。
先に仕分けた仕事に行きたくない理由毎に、今の状況や自分の気持ちと向き合うことで気持ちを転換できないかチェックしてみましょう。
人間関係…会社における相手の立場と自分の立場を理解していますか。
- 上司は貴方に期待しているのではないですか、愛情がある言葉ではないでしょうか。
- 自分の好みや相性だけで相手を判断していませんか。
仕事の量や内容…学びやスキルアップの努力をしていますか。
- 慣れる前に諦めていませんか。上司や先輩、同僚に質問や助言を求めてみましたか。
- 一人で抱え込んでいませんか、できない分の割り振りを一度でも相談してみましたか。
職場の環境や待遇に不満…自分で納得して選んだ職場ではありませんでしたか。
- 他の職場と比べていませんか、伝え聞く、ネットで得るレベルの他の職場の情報は全てではありませんよ。
健康不安がある…職場に相談してみましたか、配慮が得られるかもしれません。
- 健康不安を会社に伝えるとデメリットばかりだと思い込んでいませんか。配置換えや業務内容を変更するなどの配慮が得られるかもしれません。
家族の理解不足、家庭不和がある…仕事そのものに原因が本当にありますか。
- 仕事を言い訳にしていませんか。
- 仕事が息抜きになるという考え方もできますよ。
以上は一例でありますが、自分で思い当たる部分や気づきがあれば幸いです。
仕事に行きたくないという気持ちで心身が消耗しきっている人へ
では、もう改善の余地も考える余裕もなく「仕事が嫌だ」という方の辛い気持ちを軽くできる方法をみていきましょう。
「仕事が嫌で仕方なのにそう簡単には辞められない」「仕事が嫌なせいで毎日の生活の大部分が嫌だ」「生きるのが辛い」とまで感じている人は、相当なストレスがあり危機的状況にあるかもしれません。
少しでも気持ちが軽くなることや、悩みや辛さをオープンにして開放することでストレスを解消するきっかけを得ることが必要です。
「仕事に行きたくない」という気持ちを軽くする方法
方法その1:気持ちをセルフコントロールする
真面目な人や、何事にも手を抜けない人は仕事でも家事でも人一倍の努力と完成度を求めてしまいがちです。自分の目指しているところまで達成できない自分を許すことができないので周りを許せない、そして自分を責めて思い詰めてしまうのです。
その結果、仕事も家も嫌になってしまうのです。考え方を変えてみましょう。「とりあえず仕事が滞りなくまわればいいのだ」と割り切ると気持ちが楽になります。必要最低限が出来ていればよしとするのです。
方法その2:医師やカウンセラーの力を借りる
自分の気持ちをなかなかコントロールできない、もう簡単には割り切ることができないという方もいるでしょう。
そういう場合はストレス社会である現代、受診やカウンセリングを受けるという人も増えています。心の病を患っている場合は適切な治療や休養が必要です。
誰かに聞いてもらうだけで気持ちが軽くなるという人もいるでしょう。カウンセリングを受けるだけで、昨日までの自分と違った気持ち持てるようになったという人もいます。
気持ちを解放することが大切です。
方法その3:仕事が全てではないと考える
日本のような長寿高齢化の進んでいる日本では、雇用期間も長くなります。また、日本人は勤勉であるため、毎日の仕事を家に持ち帰ったり休みの日でも仕事が頭から離れないという人もいます。
本来、自分の生活や人生にゆとりや豊かさを得るために働いているはずなのですが、仕事に追われ疲れ切ってしまっては元も子もありません。結果的に仕事に行きたくないのに仕方なく行っているという状況を打破しなくてはいけませんね。
「仕事が人生の全てではない」と考えるようにしましょう。
方法その4:仕事を無理に続けない、辞める
最終的には、仕事を辞めるのも一つの方法です。
無理に仕事を続けて心身の健康を損なってしまっては、気分転換や環境を変えることもできなくなってしまいます。
仕事はいつでも辞めることができます。求人もたくさんあります。しばらく働かずに家事や育児に専念することや、旅行して気持ちをリセットするなどもその気になればできます。
仕事を辞めることで自分を責めてはいけません。仕事に行きたくなくて仕方がない、という気持ちに支配されている今よりは状況が悪くなるということはないと考えましょう。
逃げ道を確保しておく大切さ
最後に、仕事に行きたくないという気持ちが今後どのように変化していってもいざというときの「お守り」となるように、求人サイトをチェックしておくことや、新たな資格を取得する勉強をすることをお勧めします。
インターネットの求人サイトに登録しておくことや、興味のある資格の参考書をかっておくことや実際に通信教育を始めることで安心感を持つことができるでしょう。
いざというと時の逃げ道があることで心が落ち着いたり、新たな分野に本気で取り組むきっかけを得ることもできます。
そうすることで結果的に、「仕事が嫌で辞めるの」ではなく「新たな仕事や勉強に目覚めるたから仕事を辞める」ということになり、自分の気持ちも周りに与える印象もの大きく違ってきます。
まとめ
「仕事に行きたくない」という気持ちは子供が「学校に行きたくない」というのと違い、周りが深刻に心配してくれないことが多いです。大人になってしまうと、多少のことは自分で解決しなくてはならなかったり、悩みや愚痴、弱音はただの甘えやわがままと捉えられがちです。
しかし、大人にも悩みや苦しみの感情があります。我慢しすぎると心身ともに病気になってしまいます。
毎日「仕事に行きたくない」と感じながら職場に向かうことや、業務にあたることはとても辛いことです。環境を変えるのが一番の特効薬です。しかし、その前に気分転換を図ることや、気持ちをコントロールすることを試みることをするのが大人の私たちが自分自身でできる対策です。