不安でどうしようもない!心理学的に不安を解消する3の方法

誰しも、不安な気持ちに襲われてしまうことはありますよね。日常の小さな心配事が積み重なって不安になってしまったり、大きな環境の変化を不安に感じたりということも少なくないはずです。

 

このような不安がなかなか解消することができず、悩んでいるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?時には不安が大きくなりすぎたり悩みすぎたりすることで、体調を崩してしまうこともあります。不安な感情が長く続いてしまうと、気がめいってしまいますよね。

 

では、不安な気持ちをできるだけ早く解消するにはどうすれば良いのでしょうか。今回は、簡単に不安を解消する方法についてお伝えしていきます。

 

不安の解消法

仕事のことや未来のことなど、「どうなってしまうのだろう」という気持ちから不安な気持ちが湧いてきてしまうことは誰にでもあります。ですが、この不安をすぐに解消したり上手く利用して成長に繋げたりできる人もいれば、不安からなかなか立ち直れず、体調を崩すほど悩んでしまうという方もいます。

 

不安な気持ちを抱えていると、気分も沈んでしまいますし、やらなければいけないこともなかなか手につかなくなるということもあります。そこで、この不安な気持ちを簡単に解消できる方法を幾つかご紹介していこうと思います。

 

不安を感じていると認める

まずは不安を感じていることを認めなければ前には進めません。不安を感じているときは「どうしよう」「何とかしたい」と焦るばかりで、不安を感じているということを自分自身で意識できていない場合があります。

 

また、無意識のうちに『自分が不安になっている』ということにさらに不安を感じて目を背けたり、不安な状況がつらいからと言って『不安である』という事実を認められなかったりしている可能性もあります。

 

確かに、不安を感じている状況から抜け出すためには行動することが必要です。けれど、不安を感じていると認めずに「何とかしよう」と考えても、焦るばかりでさらに不安が大きくなってしまうこともあります。このように、自分が不安を感じていることを認められない状況で行動を起こそうとしても、焦りなどから上手く行動できなかったり失敗してしまったりということにも繋がります。

 

そのため、まずは自分が不安を感じていることを認めることから始めましょう。心配事が重なり、焦りを感じたり気持ちがもやもやしたりした時には「自分は不安を感じている」と不安を認めてみてください。「不安だ」と認めると、さらに不安な気持ちになってしまうのではと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそうではありません。「不安になっている」と客観的に自分を見てみることで、心理的にも冷静になり焦っていた気持ちが落ち着きます。

 

不安を書き出す

不安を解消する方法として、不安を書き出すということも効果的です。不安を感じている時には、予測できないことやまだわからない未来のことに不安を抱いていることがほとんどです。そのため、「何が・なぜ・どのように」不安なのかわからない状態だとさらに不安が大きくなってしまいます。

 

そのため、不安を解消するためには「何が・なぜ・どのように」不安なのかを理解することが必要です。一番簡単にわかりやすくそれを理解するには、これらを書き出してみる事が良いでしょう。不安を感じていると気づいたら、ノートなどに『何が不安か』『なぜ・どのように不安なのか』ということを書き出すようにしましょう。これは、心理学用語で「筆記開示」と言いますね。

 

何が不安なのかということや不安を感じる理由を書き出すことで、自分自身で不安の原因を具体的に理解することができます。そうすると、自ずと解決策が見えてきたりそれほど不安に思うことではないと気が付いたりすることができます。

 

不安になっている時には、焦燥感やいら立ちを感じる事が多いでしょう。そうすると、なかなか落ち着いて行動できなかったり冷静に物事を考えられなかったりしてしまいます。不安の原因を書き出すという作業を行うことで、焦燥感やいら立ちという感情が落ち着き、冷静に考える事ができるようになります。

 

冷静になると自然と不安が消えたり、簡単に解決策が見つかったりということも沢山あるのです。不安を感じた時には原因を書き出すという作業を行ってみてください。

 

自分より不幸な人と比較する

プレッシャーやストレスが原因で、突然不安が襲ってくるということもあるでしょう。そのような時には、できるだけすぐに不安を解消したいと考えるはずです。また、原因を書き出して解決策を考えることなども大切ですが、今すぐに気持ちを落ち着けたいということもあるでしょう。そのような場合には、『下方比較』を行うと良いでしょう。

 

下方比較とは心理学用語です。「自分より不幸な他者と自分を比較することで、安心感を得る」ということです。この説明を聞くと、自分より不幸な人をみて優越感を抱くのは気が進まないと考える人もいるかもしれません。ですが、これは優越感に浸る方法ではなく、不安な心を回復させる方法です。

 

心理学的にも、不安を感じているときや気分が沈んでいるときに下方比較を積極的に行うことで心が回復することがわかっているようです。大きな不安や不安な状態が長く続くと、ストレスが溜まり心も疲れてしまいます。体調を崩してしまったり不安に押しつぶされそうになったりしている時には、できるだけ早く安心感を得るということが重要です。

 

不安を感じる出来事への対応や解決策を考えることも必要ですが、まずは安心感を得て心を回復させるために下方比較を行ってみましょう。

 

例えば、仕事で大事なプレゼンがあるときや、大きな仕事を任された時には不安を感じますよね。「上手くいくだろうか」「失敗してしまうかもしれない」という気持ちや、周囲からの期待がプレッシャーになり大きな不安を抱えてしまうこともあるでしょう。このような時、あなたは目の前の不安にばかりに目が向いて、周りが見えなくなっているかもしれません。ですが、少し視野を広げて見てみるとあなたの周りにはもっと不安を抱えながら生活している人がいるかもしれません。

 

あなたよりももっと大きな仕事を抱え、大きな不安やプレッシャーを抱えている人もいるでしょう。仕事ができる上司や先輩も周囲から期待されている分、常に不安を抱えているかもしれません。新入社員は、右も左もわからずに毎日不安を抱えながら会社に来ているはずです。

 

さらに大きな視野を持ってみると、世界中には仕事をしたくても病気や障害などのため仕事ができない人や、リストラを受けて職を失ってしまったという人も沢山いるはずです。このように視野を広げて考えると、自分よりも不安を抱えている人や不幸な人がいることに気づけます。

 

そうすると、「大きな仕事を任される自分は幸せだ」「こんなことで悩んでいる場合ではない」という気持ちになれるはずです。このように、下方比較を行うと少しずつ不安が解消していきます。

 

「自分よりも不幸な他者と比較する」ということで、自分よりも大きな悩みを持った人がいる事に気づき、不安が解消されるだけではなく「もっと頑張ろう」「悩んでいるよりも行動しよう」と覚悟を決めることもできるようになるでしょう。

 

まとめ

不安の解消法について3つご紹介しました。いかがだったでしょうか?簡単に実践できそうだと感じたのではないでしょうか。

 

誰しも不安を抱える事はあります。それが自然に解消したり解決したりすることもありますが、長く不安が続いてしまうこともあります。不安によって心が疲れてしまっては不安を感じている出来事以外の事さえ手につかなくなってしまうこともあります。

 

不安を抱えて困っているという方は、今回ご紹介した3つの解消法を参考にしてみてください。これを実践することで不安が解消できるだけではなく、対応や解決策についても考える余裕が生まれるかもしれません。

 

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