女性だらけの職場は、人間関係のトラブルが起きやすいようです。女性の心理は男性よりも、自分自身よりも相手のことをあれこれ気にするため、ちょっとした態度や発言から嫌がらせやいじめ対象になってしまうこともあります。女性心理の面倒な部分をよく理解して、面倒くさい人間関係トラブルを回避する方法を考えていきましょう。
女性の心理のマイナスの側面
異質な女性は目障り
女性は群れて行動することを好みます。その群れの中にも異質なものがいると排除したがるのです。群れに入ろうとしない女性も嫌います。「みんな違ってみんないい」は、女性の集団においてはなかなか通用しないものです。
お昼休憩の時間に、みんなで集まってお喋りタイムを楽しむ中で、ひとり外出したり、読書したりする女性が気に食わないタイプがいます。大抵、お喋りの中心人物で自分の話ばかりを声高にするタイプです。周囲は愛想笑いをしていることにも気づいてないような困った女性はいないでしょうか?
休憩時間なのだから、各自が好きなように過ごせばいいと思うのですが…。みんなと行動を共にしない女性を「自分勝手」「変人」「空気読めない」などというレッテルを貼って悪口を言ったり、無視したりします。
また、仕事をする上で、向上心はとても大切なものですが、その向上心を持った女性が異質なものと見なされる職場もあります。やる気のない人間ばかりが集まっていて、勤務時間が過ぎていくのを待っているような職場などはその典型です。
頑張って効率よく仕事をこなそうとする女性が目障りな存在になります。やる気のない人間にとっては鬱陶しい存在で、みんなで無視したりすることも。こんな職場は、人間的に成長も出来なければ悪い影響を受けかねないので、さっさと転職するに限ります。
自分よりも幸せそうに見える人に嫉妬
女性は自分よりも恵まれている人、幸せそうな人を敏感に察知します。上司や先輩に気に入られていたり、自分より仕事が楽なのに給料が同じ同僚なども嫉妬の対象です。「ズルい」と感じると攻撃される危険性があります。
直接仕事に関係しないこと、例えば彼氏や旦那様のスペックや子どもの成績なども、嫉妬の対象になってしまいます。仕事の成果よりも「女の幸せ」を敏感に察知します。ただ、この場合はあからさまに嫌がらせすることはありません。なぜなら、「ひがみ」だと思われるのはプライドが許さないからです。
どんなに些細なことでも、仕事の失敗など、なにかネタになるものを見つけた時には、ここぞとばかりにこき下ろします。「いつも適当に仕事してるなって、気になっていたのよ。」なんて、自分はこの人のいい加減さを以前から気づいてたんだけど…というスタンスを鼻高々と取ったりします。そうすれば、「ひがみ」と取られずに、相手のことをやんわりと悪く言えるからです。
自分のことをチヤホヤしてくれる人は良い人
誰でも自分のことを褒めてくれる人には好感を持ちやすいものです。とは言え、仕事上において、いちいち褒めたたえることなんてない。しっかり自分の仕事をこなしていればそれでいいものを、評価が気になって仕方ない人がいます。
女社会では、「すごいですね」なんて自分のことを褒めたたえて寄ってくる相手が良い人で、そうでない相手にイライラしたり、「空気読めない」なんて悪口を周囲に言いふらしたりすることもあります。
言わなくても気づくのが当然だと思っている
女性には、言いたいことを相手に言葉で伝えずに、態度で示そうとする人が多いものです。彼氏や旦那様に対して、「なぜ気づかないの?」「言われなくても察してよ」とイライラすることがよくあります。対して、彼氏や旦那様は、なぜ相手が不機嫌なのか、全くわからないことが多いのではないでしょうか?
女性は「言われなくても分かるはず」、男性は「言わなきゃわからない」。この違いから、揉めることもよくあるものです。この女性の持つ「気遣い」を求める性質は、特定の男性にだけ向けられるのではなく、周囲にいる人すべてに向けられがちです。自分から相手にストレートに「こうして欲しい」と伝えることはせずに、相手の出方を待っていることが多いのです。
そして、自分の思い通りの言動を相手がしない場合は、「あの人は空気が読めない」「常識がない」などと人格否定が始まります。非常識な人、というレッテルを貼って、いじめ対象になってしまうこともあります。
職場にいる嫌な女5種
女性特有の心理のマイナスの側面を見てきました。多かれ少なかれ、大抵の女性が持っている気質といえます。でも、そのマイナスの側面をうまく自分の中でコントロールして、周囲の人と円満な関係を保っている女性が多数派なのではないでしょうか。中学生ならともかく、大人の女性は本来ならば、たとえ気に入らない相手であっても嫌がらせなどはしないものです。
しかし、大人といわれる年齢を何年やっていても、子供っぽい意地悪やいじめが大好きな困った人種がいます。その困った女性たちには、どんな種類がいるのでしょうか。
趣味は悪口
性だらけの職場にありがちなのは、休憩中の悪口大会。悪口大好きな女性がひとりいると、その人が中心になって、その場にいない人の悪口で盛り上がることが恒例となってしまいます。
悪口大会、といっても、最初から大っぴらに「あの人、むかつくんだけど!」みたいにストレートに始まらないものです。
みんな、自分が率先して悪口言うような人間とは思われたくないのです。悪口を言うような低レベルな人間じゃないんだけど、〇〇さんはあまりにもひどいから言わざるを得ない…というスタンスを取りたいのです。自分は高レベルな人間に思われたいけれど、悪口も言いたい。それで〇〇さんの行動をそれとなく伝えてみて、周囲が食いつくかどうか、みんなが悪口言いたがっているかどうかを測っています。
そしてみんなが食いつき、悪口言いたがっていると判定すると、さあ始まり!重箱の隅を楊枝でほじくるようなことでもネタになって盛り上がります。
〇〇さんに特に問題といえるほどの非などなくても、その場にいないことでターゲットになります。すなわち、目的は悪口です。問題のある人をみんなで団結してよくなってもらおう、という種類のものでは到底ありません。
その場にいないと悪口ターゲットになることをみんな分かっているから、離れられない。休憩中に外の空気を吸いたくても、その集団と行動を共にする。だって、離れたら今度は自分の悪口になるから。どんなことがネタになるんだろう…。と、実は息苦しい。笑っていても、心から笑っていないし緊張感が続いている。なんという窮屈な職場でしょうか。
趣味は噂話
悪口とは微妙に違いますが、蔓延する過程は悪口と同じです。驚かされるのは、まるで伝言ゲームのように、最終的には事実が大きく違って伝わっていることです。「こうだったりして」「こうかもよ」が、話しているうちに「こうだ」と断定されていることもよくあります。
周囲を振り回す気分屋
自分の機嫌によって、相手に対して優しくしたり、怒鳴りつけたり、態度が日によって変わる女性がいます。相手に対する接し方が、自分の気分基準なので、こちらはどうしようもありません。自分のミスや態度で叱られるのは仕方ないけれど、相手の精神状態に基準を設けられていれば、なす術はなく、腫れ物に触るような接し方をすることになりがちです。
高圧的な態度
びっくりするくらい高圧的な言い方をする女性がいます。何様のつもり!?と最初は驚いて何かの間違いかと思いますが、すぐにこういう人だと分かってきます。私が学生時代に初めてアルバイトしたお弁当屋にすごい女性がいました。店長なので全体を仕切る必要はあるのは当然ですが、それを権力と勘違いしているかのような態度でした。
初出勤日、あいさつをした後、「説明するから来て」と言われたので、もう一人同時採用の子と当然ふたりとも行こうとすると、「ひとりでいい!」とすごい大声で怒鳴られびっくり。相手の子とポカーンと目を合わせてちょっと固まったのを覚えています。
その後も、ずっと高圧的な指示をされ続け、時々理不尽に怒鳴られ…。「ご飯の上には梅干し乗せて蓋する」と言われたから「梅干し、真ん中でいいですか?」と確認すると、「あんた、弁当も買ったことないの!?」と嫌味交じりの大きな声。「真ん中でいいよ。」と言うだけでいいと思うのですが、それでは気が済まないのでしょうか…。
私はまだ高校生でしたが、「この人ちょっとおかしいな、問題あるな」と感じていました。そのせいか、怖いとかはなかったのですが、馬鹿馬鹿しくて1週間で辞めました。
自分が年齢を重ねて確信したのは、あの店長の心の中には自信の無さや不平不満が渦巻いていたのだろうと思います。偉そうな態度を取る人間は、自分に自信がないために、尊大に振舞って大きく見せようとするのです。
ことわざの「弱い犬ほどよく吠える」…よくわかりますよね。内面の弱さを見せないため、また自分の間違いを指摘させないために過剰なまでに吠えたてるのです。この店長は、「店長」という自分の立場と「バイト」という立場の違いを利用して、「自分よりも立場が下」の人間を作って、攻撃して安心していたのでしょう。
平気でうそをつく
常識的には考えられないのですが、保身のために平気でうそをつく人がいます。これは女性に限らず男性社会でもよくあります。ただ、女性の場合は、自分が何かされたと被害者になろうとする傾向があります。うそによって「加害者」とされた人はたまったものではありません。
「〇〇さんから、ひどい言い方をされた」「〇〇さんが、自分にだけちゃんと教えてくれない」「〇〇さんの言う通りにしたら間違っていた」など、いくらでも出てきます。自分の失敗や勉強不足を隠すために、うそをついてでも誰かを陥れることなど何とも思わない人がいるのです。
日頃から、周囲の人達がうそつき女のことを見抜いていて、陥れられている側の人が信頼されている人であれば、「ああ、はいはい」で終わることですが、そうでない場合は手を打たなければなりません。
まずは、自分自身が周囲の人と信頼関係を築いておくことが大切です。うそつき傾向のある人と関わる時には、複数の人の前で教えたり、伝達したり、目撃者を増やしておくことも大切です。
女社会を上手に生き抜く為の方法
女性の心理のマイナスの側面、困った女性の種類、と女性でありながら、女性社会が恐ろしくなるようなことばかり書いてきました。それでも、なかなか避けて通れない問題かも知れません。どこの職場やコミュニティにも、程度の差はあれ、困った女性の一人や二人はいるはずですから。困った女性がたくさん存在するのは仕方ないこととして、せめてその中で、平穏に生き抜く方法を考えてみましょう。
第一印象が鍵
人間関係において、第一印象はとても重要です。男性が多い職場であれば、ルックスの良さだけで好印象をゲットできる女性もいます。でも、女性は同性に対しての見る目が厳しい。とくに女性ばかりの職場では、第一印象が悪いと挽回が大変です。贔屓目に見てくれる男性社員がいない職場では、身だしなみ・言葉遣い・雰囲気・笑顔など、ひとつひとつに全員から厳しいチェックが入るのです。
素直に聞く(フリでも)
たとえ高圧的な先輩がいても、教えてもらう時には「ハイ」と返事をしながら素直に聞くことが大切です。たとえ、それが聞いているフリであっても。最初から「はぁ?」みたいな態度はお勧めできません。理不尽だな、と思うことがあっても、まだあなたのことをどんな人間か、周囲が探っている時期にはやめたほうが賢明です。
事実、先に出た私のバイト先の弁当屋でのこと。店長がひどいと、バイトリーダーもひどいものでした。初対面で、「私、入ってきたバイト全員泣かしてるから」と新人の私たちの顔を睨みながらの自己紹介でした。私の中で、怒りとか怖れとかよりも、何かがサーっと醒めて、心に決めたことがあったように記憶しています。
そのバイトリーダーはその言葉通り、きつい言葉や無茶振り三昧。私は彼女に対しても笑顔を絶やさず、「はい」「わかりました」「すみません」「〇〇さん、教えてください」など、素直に接しました。
そんな態度を取られると意地悪しにくいのか、偉そうぶってるけど根は悪い人ではなかったのか、あちらから笑顔を向けてきたり、店長に私が言われたことを代わりにしてくれたり、最初とは真逆な対応をしてくれるようになりました。「ふり」であっても、素直な態度は自分の身を助けるものだと教えてくれた、女性ばかりのバイト先でした。
何か言われても平然と
横柄な態度を取られたり、嫌なことを言われることがあっても、平然を装うようにしましょう。オドオドすると、自分が優位にいると勝手に思い込み、さらに攻撃的になるおそれがあります。平然として、必要最小限の関わりにしておくと、あまり攻撃してこなくなるものです。頭にきても、反応しないで穏やかにしていると、面倒な人間関係から自然と遠ざかっているものです。