パート勤務をされている方は、人間関係のトラブルに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか?「ママ友の紹介だから」「同世代の主婦が多いから安心」と思っていても、始めてみると人間関係で悩むことになったり、トラブルに巻き込まれてしまったりということは珍しくありません。
そこで、ここではパートでよくある人間関係の問題とその対処法をご紹介します。現在トラブルで困っている方、これからパートを始めようと考えている方にも、参考になれば幸いです。
パートで起こりうる人間関係の問題とは?
学校であれ、職場であれ、人と関わるときに人間関係のトラブルはつきものです。誰しもトラブルは避けたいですが、様々な性格や価値観を持った人が一つのコミュニティに集まると、どうしても人と人の間で問題が発生してしまいます。
では、パート勤務では主にどのようなトラブルが発生しやすいのでしょうか。まずはパートの人間関係で起こりやすい問題について把握し、対策について考えていきましょう。
悪口や噂話によるトラブル
今までにも、学校や職場などで変な噂を流されたり、悪口を言われたりした経験がある方も多いのではないでしょうか?パート勤務でもそのような事はよく起こります。女性が多いと特に、噂話が蔓延しやすいでしょう。
入社してすぐは自分のことについて、いろいろと質問をされる事も多いと思います。相手のことを知って仲良くなろうとするようなものであれば問題はありませんが、家庭内の事など、とてもプライベートな部分まで細かく聞いてこようとする人も中にはいます。いろいろと質問をされているうちに、ついつい自分のことを話しすぎてしまうということもあるでしょう。
ですが、自分のことについて話しすぎてしまうと、知らない間に自分の家庭の話が噂されていたり、根も葉もない噂が社内で有名になっていたりということもあります。
また、ちょっとしたことから悪口を言われてしまうということもあります。『シフトの交代を断った』『仕事のことで意見を言った』というような、本当に小さなことや理不尽な理由で悪口や陰口を言われるかもしれません。
さらに、自分が悪口を言われているわけではなくても、仕事仲間の悪口に共感を求められるというケースもよく見られます。
理由なく八つ当たりされる
あなたに何の非がなくても、理由なく八つ当たりされるということもあります。仕事でのストレスや、時には家庭内などでのストレスを人に八つ当たりすることによって発散するような人もいます。
話かけても無視をされたり、怒ったような態度で接してきたり。機嫌が悪い事を察知して極力関わらないようにしていても、職場の雰囲気がどんどん悪くなってしまいます。不機嫌になっている理由が、こちらにあるなら改善する事もできるかもしれませんが、理由のない八つ当たりであるため、とても厄介です。
上司とのトラブル
同僚だけではなく、上司とトラブルになってしまうことも多いようです。上司が部下に対して、自分の好みで態度を変えるということはあってはならないことですが、決して珍しいことではありません。
「他の人には普通に接しているのに、自分に対してだけ当たりが強い」
「自分にだけなかなか仕事を振ってもらえない」
というようなことも起こりえます。
また、上司の差別が他のパートや社員の方にまで広がり、職場内のいじめに発展してしまうというケースもあるでしょう。
パートでの人間関係でトラブルを避ける方法
上記でも挙げた通り、パートの人間関係では様々なトラブルがありそうですね。では、このようなトラブルに巻き込まれないようするには、どうすれば良いのでしょうか。ここからは、人間関係のトラブルを避けるために事前にできる対策についてご紹介します。
笑顔と挨拶を大切にする
当たり前のことのように感じるかもしれませんが、笑顔と挨拶はとても大切です。パート先では、同僚や上司に対して笑顔で明るく挨拶をしましょう。また、何かしてもらった時にはきちんと感謝を伝え、謝るべきところでは誠意が伝わるようにしっかり謝罪をするようにしてください。
最初は意識してできているかもしれませんが、職場に慣れてくると少しずつ気が抜けてきてしまう可能性もあります。今一度、同僚や上司に対してきちんと挨拶などができているか確認してみましょう。
また、笑顔もとても大事です。常に笑顔で接してくる相手に対して、悪い印象を持つ人はほとんどいません。仕事中なども、パート仲間などになにか言葉をかける時には、できるだけ笑顔で接することを心がけてみてください。
相手の名前を呼ぶ
会話をする時に、相手の名前を呼ぶことはとても大切です。仕事中は忙しいこともあり、気が付かないかもしれませんが、意識してみると相手の名前を呼ばずに会話をしているということはよくあります。ですが、相手の名前を呼んでから会話を始めるだけで、相手にとても好印象を与えることができるのです。
例えば、職場で、それまで当たりのきつかった上司に、「○○さん、これはどうすればいいですか?」というように名前を呼んで質問をするようにしてから、人が変わったようにいろいろと教えてくれるようになる事もあります。このようなことは一度だけではなく、他の職場でも同じような体験をしました。
これは、心理学用語で「ネームコーリング」と言われる効果で、人は自分の名前を一番心地良いと感じるそうです。そのため、名前を呼ばれると無意識に相手に好意を感じ、好感度が増します。この経験から、新しい職場などではできるだけ早く名前を覚えるようにしています。
打ち解けられていないと感じる相手がいる場合は、
「○○さん、おはようございます。」
「○○さん、これどうぞ。」
というように、できるだけ名前を呼ぶようにしましょう。
悪口や噂話は聞き流す
パート仲間と話している中で、仕事の愚痴などから特定の人の悪口や噂話に発展することがあるかもしれません。悪口や噂話には決して便乗せず、聞き流すようにしましょう。
話を合わせておいた方が、悪口を言っている相手との関係性は保たれるかもしれません。ですが、そこで悪口に同調してしまうと、そこからトラブルに巻き込まれてしまう可能性はとても高くなります。悪口や噂話が始まりそうだなと感じたら、何か理由をつけてその場を離れるか、そうできない場合は聞き流しましょう。
共感を求められるかもしれませんが、同調してしまうと相手はあなたも同じ気持ちだと勘違いしてしまいます。一緒に悪口を言ったことになってしまったり、時にはあなたが主体になって悪口を言っていたという噂が回ったりしてしまうこともあります。
パート仲間の悩みや相談を親身になって聞くことは、良好な人間関係を築く上で必要になってきます。ですが、会話の内容によってはトラブルに繋がりかねないので、他の人の悪口や噂話には絶対に便乗しないようにしましょう。
トラブルが解決しないとき
上記でトラブルを避ける方法についてご紹介しましたが、それを試してもトラブルが解決しない場合や発生してしまうこともあります。その場合には、自分一人で解決しようとするのではなく、別のアプローチから解決策を探してみてください。
信頼できる人に相談する
職場に信頼できる同僚、先輩などがいる場合はその方に相談してみましょう。一人で悩んでいては、ストレスも溜りますし精神的に追い込まれてしまう可能性もあります。誰かに聞いてもらうだけでも、気持ちは少し軽くなるはずです。
また、相談した方が親身になって解決法を考えてくれるという場合もあるでしょう。自分が試していなかったアプローチなどを教えてもらえたら、それを試してみるのも良いでしょう。一人で抱え込むのではなく、信頼できる相手になら一度相談してみてください。
注意点としては、だれかれ構わず相談することは避けた方が良いということです。中には、トラブルを面白がる人もいるかもしれません。相談する相手は慎重に見極めて、本当に信頼できる相手だけにしましょう。
上司・店長などに報告する
自分にできることをやってみても全くトラブルが解決しない場合や、トラブルがいじめなどに発展してしまっている場合は特に、上司や店長に報告してください。人間関係の問題を相談するのは気が引けると思う方もいるかもしれませんが、上司にとって部下の教育や管理は仕事の一環です。遠慮せずに報告するようにしましょう。
直属の上司や店長に報告しても改善されない場合は、さらに上の上司や人事部に報告するということも視野に入れましょう。
退職する
トラブルを解決するために自分で努力し、上司などにも相談したが全く解決しないということもあるでしょう。
そのような場合は、退職するということも考えてみてください。「仕事や待遇が悪いわけではないし、我慢して働こう」と考えていても、知らず知らずのうちに心も体も疲れ切ってしまいます。
職場では常に気を張っていたり、周囲に気を遣いながら仕事をしたりしていると自分では大丈夫と思っていても強いストレスがかかっているはずです。我慢して働いて、心や体を壊してしまっては元も子もありません。新しい職場で、人間関係のストレスなく働くことができるのであればその方がいいですよね。
自分ができることは全てやったがダメだったという場合は退職し、職場を変えるという選択肢を取ってみるのも一つの手です。
まとめ
パート先では、様々な性格や価値観を持った人と関わることになります。人と人との関わりですから、どうしても好き嫌いは出てきてしまうものです。
もし、あなたがパート先での人間関係に悩んでいるなら今回ご紹介した方法を試してみてください。少しでも関係性が改善すれば、あなたのパートでのストレスも軽減されるはずです。
また、全くトラブルが解決できず、心身共に疲れ切ってしまっているなら思い切って退職しても大丈夫です。一番大切なことは、あなたが気持ちよく仕事をできるということなのです。