思い当たることがないのに自分に対して当りがキツイと感じる人っていませんか?学生時代、就職してから、ママ友…どうしてもかみ合わない人や、苦手だと感じる人。それは、そもそもの相性の悪さだけではないかもしれません。相手があなたにライバル心や嫉妬の気持ちを抱いていることが考えられます。
特にトラブルが起きていないのに嫌みな態度をされるといった場合、女性同士では「嫉妬心」がその原因になっているかもしれないのです。そしてそれは、自分自身も誰かに「嫉妬心」を抱いているかもしれないのです。
複雑な女心にある嫉妬や妬みについて知り、自分の身を守る方法を考えていきましょう。
嫉妬されやすい女性のタイプ
アラフォー女性ともなると、嫉妬をしたこともされたこともあるでしょう。嫉妬されやすい女性のタイプを考えていきましょう。
「自分はこうだから、嫉妬されたかもしれない」「あの人のこういうところが羨ましくて、嫉妬してしまったかも」両方の立場で考えてみましょう。
すると、嫉妬されやすい女性のタイプを大きく次の3つのタイプに分けることができます。
- 容姿が優れている
- 知的である
- 自分にないものを持っている
では、嫉妬されやすい女性の3つのタイプを詳しくみていきましょう。そして、同時にこの3つのタイプは「自分が嫉妬してしまいそうなタイプ」でもある、ということも念頭において分析していきましょう。
1.容姿が優れている
容姿が優れているということは女性にとっては老いも若きも嫉妬の対象になってしまいます。小学生のような幼い子供でも、中学年頃を過ぎてくると「可愛い子」と周りからよく言われる女の子に対して、嫉妬心を持ってしまうことがあります。
それは「可愛くなりたい」というおしゃれに目覚め、自分の容姿を意識し始める時期であることから、誰かと自分を比べてしまうからです。
また、この頃は初恋や好きな男子がいるという女の子も多く、恋心からライバル心や嫉妬心を抱いてしまいがちになります。
そして「容姿が良い」ということは、女性にとって大人になってもずっと付きまとう大きなポイントです。職場での立場や人間関係、男女関係、恋愛、結婚。少なからず容姿によって「いいおもい」をする女性がいるのですから、逆に「私も容姿が良ければ…」と感じる女性もいるわけで、結果的に嫉妬や妬みという感情が生まれてしまいます。
2.知的である
勉強ができる、仕事ができる女性は周りから一目置かれ、マイペースで過ごすことができそうなイメージがあります。しかし、実は知らないところで思わぬ相手に嫉妬されているという場合があります。成績に大きな差異があって、到底ライバルではないと思っている相手が妬んでいるということがあります。
例えば、勉強が出来る人は学校でも家でも理解できるまで見えない努力しているでしょう。勉強が出来ない人は決して能力が劣っているのではなく、出来る人に比べて努力が足りないだけということが考えられます。
つまり、勉強や成績の良し悪しは相応の理由があっての結果なのですが、自分の努力が足りない割にテストで点数が良い人に嫉妬したり、妬んだりしてしまう人がいます。その結果、自分に実害がなくても「いい子ぶりっこ」「(皮肉をこめた)優等生」というような言葉で陰口を言ったりするのです。
そのため、自分の性格や友達、周りからの評価などから「おもしろキャラ」や「ギャル」というキャラクターにある人が全く勉強や成績のことを気にしていないかと思いきや、「知的な人」を攻撃することがあります。これは憧れと嫉妬という複雑な心理が関わっているのかもしれません。
3.自分にないものを持っている
これに関しては、自分自身のことというよりも、「未婚か既婚か」「夫の職業や収入」「子供の成績」「持ち家」「どんな車に乗っているか」など取り巻く状況や環境に対しての嫉妬です。40代女性の嫉妬の原因になり得る要素が多くみられています。
40代女性の嫉妬の原因~子供ネタにクローズアップしてみよう~
ここまで、女性に嫉妬されやすいタイプをもてきましたが、ここからは「40代女性」に特化して特に嫉妬の原因になりやすい「子供ネタ」に注目していきます。
母となった女性にとって、子供が成長していく姿は自分の育て方の成果という見方もできます。子供の価値は勉強の出来不出来や運動神経の良さ、容姿で決めることは当然できませんが、嫉妬しやすい女性は得てしてそれらを他人と比べてしまいがちです。
本来、他人の子供と自分の子供を比較して劣等感を抱く必要は全くありませんし、そうすることは自分の子供を無意識に傷つけてしまうことになります。
しかし、実際にどうしても子供の姿を通して嫉妬心からトラブルを起こしてしまう人や、人間関係を損なってしまう人がいます。
ある一つのエピソードを紹介します。
40代女性の仲の良い同期の2人の女性同士がいました。お互いの子供は何れも男の子で1学年違いです。
Aさんの15歳の息子はスポーツの特待生として高校に入学しました。同僚のBさんは「来年はうちの子も高校受験だから頑張るね」と喜びました。
Aさんの息子高校1年生、Bさんの息子中学3年生。
この1年は母親同士として良好な関係で過ごしました。
Aさんは会社の他の人達にもよく自分から息子の話題を提供していました。
事あるごとに「うちの息子は特待生だから」と話すのです。Bさんにとってそれな、そんなには耳障りではありませんでした。それは、Bさんの息子は運動部ではありませんでしたし、最初から一般入試で高校受験をするという予定にしていたからです。
Bさんの子供は運動が得意ではありませんでしたが、勉強が得意でした。
Bさんは、受験生を持つ親として入試のことは大いに興味がありましたが「スポーツでの特待生」は最初から縁遠い話でしたので、Aさんの息子さんの活躍や特待生であること素直にすごいことだと受け止めていました。
そして、Bさんの息子は翌年の一般入試で県内一の進学校に入学しました。当然会社の人たちは「凄いね」「偉いね」と褒めてくれます。
Aさんも「おめでとう」と喜んでくれました。
しかし、ある変化がありました。Bさんの息子が高校に入学すると、Aさんはぱったりと会社で息子の話をすることがなくなったのです。それどころか、何かの話題で「頭のいい人」や「学歴」の話になるとこう言うのです。
「頭のいいのも考えもの。何とかと紙一重っていうじゃない」
勘のいいBさんは何となく自分の息子のことを言われているような、モヤモヤした気持ちになりました。しかし、それに反応してしまうとそれこそ「自分の子供は頭がいい」と言っていることになるので、聞き流していました。
しかし、どうしても高校入試の合格発表のあとの3月、4月は「そういえばBさんの息子さんはどこの高校に合格した?」と会社でも聞かれる機会が多い時期。Bさんは「○○高校」と答えては「それは凄い、頭がいいのだね」というやり取りを何度もする機会があったのです。
そうしているうちに、ある日AさんがBさんに言ったのです。
「ねえ、ここの会社では私たちより年上でも独身の女性も多いじゃない。子供の話をしたら面白くないと思うのよ。これからは私たちも子供話はしないようにしましょう。」
BさんはAさんのように自分の子供のことを自分から積極的に話したことはありませんでした。しかし、Aさんからの驚きの提案を聞いて、これはBさんの息子が周りから「優秀」と言われるのがAさんには耐えられないことだ、ということをはっきりと確信しました。そして、それは正しく嫉妬なのだと思いました。
Bさんは納得できなかったのでわかったような、わからないような「うん?」と返事しました。そうするとAさんが念を押したのです。
「○○君(Bさんの息子)のことを会社で言ってはダメって、ことよ!」
他人の子供への嫉妬は惨めなこと
Bさんは、怒りよりもAさんとAさんの息子のことをかわいそうだと感じました。Bさんの息子が成績優秀なことで、Aの息子さんの評価が決して下がるわけではないからです。
それなのに、なんの落ち度もないAさんの息子は、母であるAさんによって評価が下げられてしまった格好になってしまいました。それがたとえ、AさんとBさんという2人だけの間で起きたことであっても子供にとっては悲しいことではないでしょうか。
その後、AさんとBさんの関係性はどうなったのでしょう。Bさんの対応から女の嫉妬から逃れる方法をまとめていきます。
女の嫉妬から逃れる方法
先にあげたエピソードのように、女の嫉妬は一方的な妬みだけではなく、友達だと思っていた相手から嫉妬されてしまうこともあり、いつ自分の身にふりかかるか分かりません。
女の嫉妬から身を守る方法をお伝えします。
1. 自分はあなたを認めているという態度で接する
嫉妬する女性は自分が認められていない、満たされていない、人が羨ましいと感じている人です。いわゆる承認欲求が満たされていない状態にあると考えられます。相手の良いところや、相手が大事にしていること(家族や趣味、会社での立場や地位)を褒めてあげると良いでしょう。
2. もし一方的に攻撃して来たら鈍感にかわす
女の嫉妬は何の脈絡もなく、一方的に攻撃してくることがあります。そんな時は驚いてしまいますが、まずは鈍感にかわしましょう。気がつかないふりをしてみましょう。鈍感な対応に相手があきれるか、「天然な人」と認定されれば、相手が引いていく可能性があります。
3. ここだけは譲れないというところは守る
例えば、例に挙げたエピソードであるBさんの場合です。Aさんの嫉妬により、意に沿わない忠告を受けたBさんですが、その後Bさんはその不条理な忠告を聞かなかったことにしました。
Bさんは何も悪いことはしていませんし、相手のAさんの息子も自分の息子のどちらをも女同士の嫉妬の原因として認定したくなかったからです。
Bさんは今まで通り、Aさんの息子がスポーツで活躍すれば皆の前で褒めましたし、Bさんの息子が褒められた時は素直に「ありがとう」と言いました。入学した高校の話も人に聞かれればAさんがいても、普通に話しました。
そんなBさんに、Aさんが更に念を押してくることは有りませんでした。
まとめ
女の嫉妬はある日突然、理不尽且つ無情にやってくるもの。根底に嫉妬や妬みがあると、一見さりげない態度や言葉で接してきたとしても不快オーラを感じることになります。。
嫉妬されて傷ついたり、トラブルに巻き込まれることは辛いことです。しかし、女の嫉妬の本当の怖さは自分が「嫉妬する側」になった時です。「嫉妬心」には人の心を支配し、気持ちや行動をコントロールできなくする力があるからです。
想像してみてください。
嫉妬や妬み、嫉(そね)み…そんな感情を抱き、誰かを傷つけるような言葉を発している自分、嫌な態度をとっている自分、何かを企てている自分。
どんな表情をしていますか?
女の嫉妬から逃れるということを意識するとき、自分自身はどうなのかも合わせて見つめ直してみましょう。。