短気な人との特徴や心理 & 怒りっぽい性格の改善方法

世の中に、短気な人は意外に多いと思いませんか。身近に、急に怒りだしてコミュニケーションが取りづらくなるような、ちょっとした会話もしづらい相手っていないでしょうか。

 

そういう人とは付き合い方が難しく、会話していても弾まないし楽しくないと感じる場面が多いのではないでしょうか。職場の上司や家族など、楽しくないからと言って関係性を断ち切れる相手ではない場合はなんとか付き合っていかなければなりません。そんな短気な人と上手く付き合っていく方法をここでご紹介します。

 

また、もしあなたが怒りっぽい性格だと自覚しているなら、怒りっぽい性格の改善方法も後述しますので、是非参考にしてみてください。

 

短気な人の特徴や心理

短気な人は「え?こんなことで?」という場面でキレてしまいがちな人が多いでしょう。普通なら簡単にスルー出来ることにカチンときて、大袈裟に言い返したりわざわざ相手にねちっこく嫌味を言ったり説教をしたり。

 

自分の思う通りにコトが進まないとすぐに怒り出し、自分の思い通りにいくと途端に機嫌が良くなるというような現金な特徴があって、長期的なスパンでの計画や一貫した基準のもとでの普遍的な判断がつきにくいタイプです。

 

そういう人は、あまり、周りが見えてないことが多いのではないでしょうか。

 

また、自分の気持ちや都合が一番で、周りの人々の気持ちや都合を思いやることをしてこなかった人、また、そうしたことをする気持ちが一切ない、という性格的な特徴もあるでしょう。

 

ほかにも、いつもいっぱいいっぱいで、切羽詰まっているタイプ。こういう人は、何か自分が予想しないことが起こるとすぐにキレてしまいがちです。心に余裕を持っていないために、すぐに感情があふれてしまっているのです。

 

そして、身内や親しい人に対してキレやすい人。これは相手がなんでもわかってくれているはず、と思って、相手の感情や体調に思いをはせることができていない人に多く見られます。

 

自分の思った通りに相手が返してこなかったり、会話が思う通りの結論に至らなかったりすることで、何のことはない会話で急に怒りだしたりしてしまいます。これは、距離の近い人に甘えてしまっているわけですね。

 

短気な人はどう考えてキレるのか

さて、短気な人は、自分がキレてしまえば何でも言うことを周りが聞いてくれると学習して生きてきた人だともいえるでしょう。赤ん坊が泣き出せばミルクがもらえたように、駄々をこねれば言うことを聞いてもらえた幼児のように、甘やかされ体験から得た楽な生き方を選んでいる人なのです。

 

また、いわゆる自己中心的なタイプにも、短気な人は多いでしょう。自己顕示欲が強く、自分を主張して周りを従わせる、あるいは、空気を自分の都合の良いように作って、思うように進めたいタイプです。

 

周りから甘やかされ、自分ひとりで解決したことがないから、周りに甘えるために怒りだしているのかもしれません。物事を自分ひとりで抱え込むことが嫌だから、キレて問題を放り出して誰かが助けてくれるのも待っているのかもしれません。

 

そうした人は、穏便に相談したり、素直を尋ねたりするのが苦手な人なのでしょう。そうしたときに怒りだしてしまえば、一生懸命考えて相談したり、負けや力不足を認めて素直にものを尋ねたりするよりも楽だと思ってしまっている人なのです。

 

短気な人との上手い付き合い方

そういう短気な人がキレたときの上手い対処の仕方ですが、まずは、相手のペースに巻き込まれないようにすることです。

 

相手が怒鳴り散らす言葉に反論したり、正論を言って論理を組み立て直したりしてあげても無駄なことです。相手はすでに冷静さを欠いていて聞く耳を持っていませんし、周りにいうことを聞いてもらうためにキレているのですから、余計なことを言うと「反抗してくる嫌なやつ」と目を付けられかねません。

 

短気な人がキレているときは、余計な口をはさむと逆効果なのです。会話は無理だと割り切って、時間の無駄ではありますが最後まで聞いて、淡々とした反応を心掛けましょう。相手が怒っているからといって、怒りの感情を向けてしまうのは逆効果です。

 

また、相手がこちらを傷つけるような言葉に反応して萎縮するようなことには、なるべくならないように心掛けておくといいでしょう。萎縮してしまっては、相手と上手く付き合っていくこともできません。相手は自分が楽な方法を選んでいるだけで、特にあなたを傷つけようとしているわけではないのだ、と考えて、難しいことですが聞き流してしまいましょう。

 

慣れてきたら、短気な相手が嫌がる話題も見えてくるようになるでしょうから、そこを避けるとか、お腹がすいてイライラしてるな、と思えば、温かい飲み物やスイーツを薦めるとか、新しい対処方法も見つかるようになるでしょう。

 

怒りっぽいなあという自覚

あなたは、自分が怒りっぽいと自覚しているでしょうか?周りに怒りっぽい人がいたりしないでしょうか?その人につられて怒りっぽくなったりしてはいませんか。

 

また、自分と他人を比べて妬ましく思ったり、今の自分を素直に認められず常にイライラしていませんか?

 

不満を抱えていると、人間は怒りっぽくなってしまいます。それが他人に対するものだったり、理想的でない自分に対するものであったりと、対象はさまざまですが、何かしらの不満が心の隅に巣くっていると、どうしても怒りっぽくなりがちです。

 

自分に自信を持てなかったり環境に満足できていなかったりすると、他人の何気ない一言についついイラッとしてしまうことが多くなるのです。何の意味もない挨拶程度の言葉にも含みが持たせてあるように聞いてしまって、自分から怒る原因を作り出してしまっているわけです。

 

怒りっぽい人のイメージは、もちろん良いものではありません。自己中心的な性格であったり、わがままで思いやりがなかったり、いきなり怒鳴り散らしたりキレたりして怖かったり、という印象があるのではないでしょうか。

 

そうしたカテゴリに自分を入れてしまうのは悲しいことで酷だとは思いますが、ほんの少しでも自覚があるのなら認めてしまいましょう。そして、認めたうえで改善してしまえばいいのです。

「怒りっぽい」意味を知ること

怒ることに意味はあります。あなたが怒りっぽい性格ならば、あなたは、その怒りっぽい性格を自分で選んでいるのです。それは、怒ってしまえば、キレてしまえば、楽になることがあるからです。

 

本当の意味で楽になるかどうかは別として、その場しのぎにはなるでしょう。ストレス発散になったり、それ以上嫌なことを考えずに済んだり。そうしたメリットを選択して、怒っているわけです。

 

「自分は怒りっぽいからしょうがない」と諦める必要はありません。自分の意志で変える事ができます。怒りっぽい性格を改善したいなら、自分で何とかできるのです。自分が怒っているな、と思ったら、その意味を考えてみましょう。

 

怒ることで、それ以上その問題や話題を深く考えずに済みます。その話題が自分に負担をかけるものだと知って、それを回避するために怒っているのかもしれません。

 

他人に相談を持ち掛けられたり愚痴を言われたりして「そんなこと言ってくるなよ」なんて怒ってしまったときは、相手の相談や愚痴に対して上手い解決方法を導き出せない自分の力不足を認めたくなくて、キレてしまっているのかもしれません。

 

そこまで考えが至れば、おのずと解決方法は見えてくるはずです。

「怒りっぽい」をやめる方法

さて、怒りっぽい性格についてです。前述したように自分で選んでいるのなら、自分で「怒りっぽい性格」を辞めることもできるでしょう。怒りっぽい性格を改めることでいろんな良い状況に恵まれる機会が増えたり、や新たな出会いも生まれてきます。

 

辞めたくないのならばどうしようもないのですが、「怒りっぽい性格じゃなければなあ」とか「怒りっぽくなければあんなこともできるのになあ」なんて思っているのならば、ぜひとも「怒りっぽい」を辞める性格改善方法を身につけてください。

 

短気な人&怒りっぽい性格の反対について

「短気」の反対と言えば、「気長」であったり「呑気」であったりという単語が思い浮かびます。「鷹揚」という言葉が浮かぶ人もいるかもしれません。

 

例えば、上司やグループのリーダーなどに、こうした「気長」で「鷹揚」な人間を望む人は多いのではないでしょうか。また、怒りっぽい人の反対は「温厚な人」です。温厚な、いつもニコニコと優しい怒ることのない人の周りには、いつも人が集っているイメージがありませんか。

 

本人にはそれなりの悩みごとがあるのでしょうが、こういう人物はやはり素晴らしい人格の尊敬される人間として一目置かれますし、なりたいとは思わなくてもいいなあ、と感じることが多いでしょう。

 

逆説的に言うと「短気な人」「怒りっぽい性格の人」は、そのまったく逆なわけです。つまり、多くの人々から「嫌だなあ」と思われているし、もちろん人望もありません。仲間うちでだって忌避されてしまうことが多くなっているのです。

 

短気な人や怒りっぽい人は、怒ったりキレたりしてしまえばあとが楽だと思っているかもしれませんが、その分、周りから嫌われてしまっているというわけです。

 

怒りっぽい性格改善

怒りっぽい性格の原因は、短気な人と同じように実は甘えであることが多いでしょう。ただし人よっては、たまたま状況が厳しくいっぱいいっぱいになってしまって、といったような場合もあります。しかし、同じように切羽詰まっていたとしても、キレない人がいるのも事実です。

 

怒りっぽい性格や短気さの根底には、周りに対するコンプレックスや、自身や状況に対する不安があるのです。そうしたものを解消していたり、自分で折り合いを付けていられる人は、同じ状況でもキレることがないのでしょう。

 

最も良いのはコンプレックスや不安感をなくすことですが、このような根底にあるものは身体や性格に染みついいていて、一朝一夕に変えられるものではありません。それでも「気ににしないでいる」ことはできるはずです。なるべく気楽に、物事を軽く優しく考えていきましょう。

 

「物事を軽く考えるなんて何か起きたときにどうするの」なんて思ってしまうかもしれませんが、逆なのです。

 

怒ってしまえば、そのために視野が狭くなり、いろんなことに対処が遅れてしまうことが多いのです。怒りさえしなければ、なるべく気楽に構えていれば、手段は無限に思いつくことができるでしょう。

 

そうして得た経験が実績となって、怒りっぽい性格を変えていくことができるはずです。

 

怒りっぽい性格はなるべく抑えて、改善する方向に向けて過ごしていくのが一番です。そのかわり、短気な人に出会ってもそういう進言はしないようにしましょうね。自分で気づくのならともかく、余計な指摘をしたことで敵認定されかねません。また、あからさまに忌避するのも同様です。短気な人には当たり障りない付き合いを続けるのが、一番ベストな方法なのでしょう。

 

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