あなたは、話し相手の触れてはいけない話題に触れてしまい後悔した経験はありますか?誰しも、会話中に悪気なく相手に不快な思いをさせてしまったという経験が一度くらいはあるのではないでしょうか。無意識とはいえ、相手の気持ちに気づかずに話を進めてしまっては、「鈍感だな」と思われることは避けられません。また、相手が嫌な気持ちになればなるほど、あなたが嫌われてしまう可能性も高くなります。
ですが、相手が触れてほしくないプライベートな問題やトラウマについて事前に把握し、その話題を避けるということは難しいですよね。
では、相手ができるだけ不快な思いをしないよう、触れてはいけない話題に触れてしまった時の対処法を知っていればどうでしょうか?相手の「触れてほしくない」という気持ちをできるだけ早く察知することができれば、それ以上相手を不快にさせることは避けられるはずです。
そこで今回は、話し相手の「触れてほしくないこと」を素早く察知する方法、そして相手の気持ちに気づいたらするべき事についてお話していきます。
「コンプレックス指標」を知る
あなたは「コンプレックス指標」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?心理学で使われる「コンプレックス指標」とは、簡単に言ってしまえば返答が返ってくるまでの時間のことです。話し相手に話題を振った時、その返答にかかる時間が長ければ長いほど、相手はその話題にコンプレックスがあるということです。
また、相手のことをよく観察してみると返答をするまでにかかる時間以外にも、「触れてほしくない」という気持ちを様々な態度によって示している可能性があります。これを知っていれば、相手の気持ちにすぐに気づき、対応することができます。
そこで、この「コンプレックス指標」について、意識して注目すべきポイントを幾つかご紹介していきます。
質問をオウム返しする
触れてほしくない話題、答えたくない質問などをされた時、質問をそのままオウム返ししてくることがあります。
「今、何の仕事しているんだっけ?」
「えーっと、今の仕事?」
というように、あなたからの質問はしっかりと聞き取れているが、質問をそのままオウム返しするというときは要注意です。あまり話したくなかったり答えたくない質問だったりすると、答えを考える時間を作るためにオウム返しすることがあります。
聞こえないふりをする
質問に対する答えを考える、またはその話題を話さなくても良いようにするために聞こえないふりをするということもあります。聞こえないような声の大きさではなかった、近い距離で話していたのに聞こえない振りをされたという時は注意した方が良いでしょう。
人は、話したくないことや思い出したくないことを話題にされたとき、無意識に「え?なんて言った?」と聞こえなかったように振る舞ってしまいます。
本当に聞こえなかったという場合もありますが、どちらかわからない場合は「ううん!なんでもない。大した事じゃないよ」と言ってみてください。本当に聞こえていなかっただけの場合は「え?なになに?」ともう一度聞いてくるかもしれません。ですが、触れてほしくない話題だった場合は「そっか」と会話を終わらせるはずです。
返答に迷う
「そういえば、○○さんと仲良かったよね?」
「ああ、えーっと、うん・・・仲良かったよ」
こんな風に、相手が返答に迷った時も、気を付けなければいけないサインです。簡単な質問の返答に悩むということは「その話はしたくない」という気持ちの表れです。その後は絶対にその話題を続けないようにしましょう。
苦笑いをする・笑ってごまかす
触れてほしくない話題を振られたとき、返答に困って苦笑いをしたり笑ってごまかしたりする人もいます。あなたからの質問や話題に対して、苦笑いをするだけでなかなか答えてくれなかったり、笑ってごまかしたりしたときは、相手の「触れてほしくない話題」だったということです。
相手が苦笑いや笑ってごまかすという態度を取った時には、それ以上深く聞いたり質問しなおしたりすることはやめましょう。
話題を変えようとする
「そんなことより、この前さ・・・」
と話題を変えようとする、今までの話題と全く違う話をしだすという行動も「その話題は話したくない」というサインです。この場合、あなたが話したかったり気になっていたりする話題だったとしても、無理に話題を続けようとすると、とても嫌がられる可能性があるので気を付けましょう。
答えを曖昧にする
質問に対して曖昧な返答をしてきた時も、「触れてほしくない話題」の場合が多いかもしれません。
例えば、
「どこの大学出身だっけ?」
「関東の大学だよ」
というように、細かく答えられる質問に対してとても曖昧な返答をするという場合です。
このような曖昧な返答だと「関東のどこ?」「東京の大学?」「大学名は?」など、細かく聞きたくなってしまうかもしれませんが、相手は触れてほしくないと思っている可能性が高いので、これ以上の細かい質問はやめましょう。
コンプレックス指標に気づいたにときすべきこと
コンプレックス指標が長かった時、そして相手に上記のような行動がみられた時にはどのように対応すればよいのでしょうか。相手がそれ以上嫌な思いをしないためにできることを以下にまとめていきます。
コンプレックス指標に気が付いたら、是非実践してみてください。
できるだけ早く話題を変える
コンプレックス指標や、上記のようなサインに気が付いたらできるだけ早く話題を変えるようにしましょう。
自分:「そういえば、○○さんと仲良かったよね?」
相手:「ああ、えーっと、うん・・・仲良かったよ」
自分:「そうだったよね。 あ、それより、昨日さ・・・」
自分:「今、何の仕事しているんだっけ?」
相手:「えっ?なに?」
自分:「あ!そうだ!そんなことよりこの前ね・・・」
このようにできる限りすぐに話題を変える事を心がけてください。そのまま話を続けても、その場の雰囲気が悪くなったり相手を怒らせてしまったりということに繋がってしまいます。
できるだけ早くその話題を切り上げるということが、自分にとっても相手にとっても一番良い方法でしょう。
その人の「触れてほしくない話題」を記憶しておく
もし会話の相手に「触れてほしくない話題」があった時は、それを記憶しておくようにしましょう。相手が話したくないことや触れてはいけない話題になってしまった時、一度は話題を変える事で回避しても、その相手にもう一度同じ話題を振ってしまうと、一回目以上に気まずい雰囲気になってしまいます。
また、何度も同じ相手から「触れてほしくない」と思っている話題を振られたら、わざとではないとわかっていても「何回もその話ばかりしないでよ」と嫌な気持ちになってしまいますよね。
覚えるのが難しいという場合はメモを取っておくのも良いかもしれません。その人に会う前にメモを一度チェックしておけば安心して会話ができます。
相手に不快な思いをさせる場面が少しでも減らせるように、相手のNGな話題は覚えておくようにしましょう。
まとめ
人間関係を構築していくうえで、表面上の会話だけでは相手との関係は深まっていきません。相手との仲を深めたいと思ったら、家庭や恋愛の話、仕事の話など当たり障りのない会話だけではなく、プライベートに踏み込んだ話も必要になってきます。
相手が「触れてほしくない」と考えている話題を振ってしまわないように慎重に言葉を選んでいては、人間関係はなかなか発展していかないはずです。
そこで、今回お話したコンプレックス指標を是非活用してみてください。相手のコンプレックスにいち早く気づくことで、会話中に相手が嫌な気持ちになったり不快な思いをしたりすることを極力減らすことができます。そして、コンプレックス指標に気が付いたら、話題を変えるなどの対応を素早く行うようにしましょう。
思いやりをもった会話を心がける事で、相手とのより良好で深い関係を構築していくことができるはずです。