女社会は怖い、面倒、トラブルが多いなどとよく言われます。確かに、女性の多い職場では女性同士でトラブルが多いというイメージがありますよね。実際に女性社会で面倒に巻き込まれたという方も多いのではないでしょうか。
そこで、女性の多い職場で女性同士のトラブルを避け、上手く立ち回るためのコツについてご紹介していきます。
女性の多い職業は？
女性が多い職場ではトラブルが起こりやすいというイメージを持っている方は多いでしょう。女性の比率が多い職業としては、保育士・歯科衛生士・栄養士・エステなどの美容従事者・看護師などが挙げられます。女性に人気がある職種なので、この職業に就きたいと考えている方も多いのではないでしょうか？
ですが、上記のような女性の多い職業に就きたいと考えているなら、女性社会で上手く立ち回るためのスキルが必要になってきます。
女性社会が面倒な理由とは？
女性社会はなぜトラブルが起こりやすく面倒なのでしょうか？男性社会との比較をしつつ、女性社会の特徴について考えてみましょう。
横のつながりを重要視する
男性は先輩後輩・上司と部下などの上下関係を重要と考えています。実力社会であるため、先輩や上司からの評価が仕事に大きく影響してくるからであると考えられます。
それに対して、女社会では先輩後輩などの上下関係よりも横のつながりが重要視されています。そのため、派閥やグループなどを作り、集団で行動することを好む人が多いでしょう。学生時代のことを思い出してみてください。女子はいくつかのグループに分かれて、常にそのメンバーで行動していませんでしたか？
このグループの中で上手く関係性を作っていければ良いですが、グループに入れなかったり、グループ内で反感を買ったりしてしまうと、いじめなどの対象になってしまう可能性があります。
仕事の実力よりコミュニケーション能力
男性社会では、職場でその人を判断する基準は仕事の実力や能力です。もちろん人柄も大事になってきますが、仕事においてはその人の実力が大切になってきます。ですが、女性社会では仕事の実力や能力よりもコミュニケーション能力の高さが重要になります。
職場の中で誰とでも仲良くでき、上手くコミュニケーションを取って良い関係を築ける人が評価されやすいでしょう。
コミュニケーション能力が低いと、周囲からの評価が下がり、生き残るのが難しくなってしまいます。女性社会で働くには、先輩や後輩とも分け隔てなく付き合えるようなコミュニケーション能力が必要ということです。
嫉妬の対象
男性の場合、嫉妬の対象になるのは自分より仕事のできる相手やスペックの高い人です。この嫉妬は男性に対してだけではなく、自分よりも仕事のできる相手であれば女性に対しても嫉妬心が生まれます。
女性の場合は、自分よりも幸せそうな相手に対して嫉妬心が生まれます。私生活が充実していて幸せそうな人に対して嫉妬するということが多いでしょう。職場で幸せをアピールしていなくても、SNSなどで幸せそうな投稿をしている人に対して嫉妬するということも珍しくありません。
女性社会で注意すべきこと
女性社会が面倒な理由が理解できたでしょうか？では、女性社会で働くためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。女性社会でいじめなどの標的にならないために注意すべきことについてご紹介します。
悪口・陰口を言わない
女性が複数人集まると、仕事の愚痴などからいつの間にか誰かの悪口や陰口に発展してしまっているということがよくあります。自分が悪口を言わないということは勿論ですが、他の人が誰かの悪口を言い始めるということも多いでしょう。
そのような時も、一緒に悪口を言うことは避けましょう。一緒に悪口を言ってしまうと、そこからトラブルに発展していく可能性がとても高くなります。「確かに、そうだよね」と共感しただけでも、一緒になって悪口を言ったとみなされる事もあるので十分注意しましょう。
しかし、悪口に対して同意や共感を求められたときに否定をしてしまうと、あなたが悪口の対象になってしまうということもあります。ほとんどの場合、そうなる事を恐れて、つい一緒になって悪口を言ってしまったり、同意してしまったりする方が多いのではないでしょうか？
このような時には、同意や共感は避け「そうだったんですね」というように同意も否定もせず、聞き役に回るようにしましょう。もし可能であれば、タイミングをうかがいつつ理由をつけてその場を離れると良いでしょう。
喧嘩を売られても買わない
一方的に悪口を言われたり、嫌がらせをされたりすることもあるかもしれません。その原因が嫉妬など理不尽な事であれば、もちろん言い返したくなるかと思います。ですが、悪口や嫌がらせをやり返すということはしないようにしましょう。
悪口や嫌がらせをしてくるような人は、相手が反応すると、事をエスカレートさせていく可能性が高いです。逆に、相手が全く動じなかったり、相手にされなかったりすれば自然と落ち着いていく場合も多いです。喧嘩を売られたときの対応として、悪口は聞き流す、嫌がらせは相手にしないのが一番良いでしょう。
もし、あなたが無視をし続けても嫌がらせなどがエスカレートし、仕事に支障が出るようなら、信頼できる先輩や上司に相談しましょう。喧嘩を売られるような状況を作らない事が一番ですが、もしそうなってしまった場合は決して感情的にならず、冷静に対応してください。
幸せのアピールはしない
女性は嫉妬心から悪口やいじめが始まってしまいます。そのため、嫉妬されてしまうような幸せな私生活をアピールすることは控えましょう。「彼氏がいる」という事実でさえ、彼氏がいない人からすれば嫉妬の対象になりえます。
彼氏の自慢などはできるだけしないようにしましょう。もし、相手からそのような話題を振ってきて、話さなければいけない雰囲気になってしまったら「最近は全然デートにも行っていない」「旦那が家事を手伝ってくれない」など軽い愚痴を話すようにしましょう。
また、SNSも要注意です。直接話さなかったとしてもSNSをチェックされて、嫉妬の対象になることは珍しくありません。職場の人が見ているSNSでは幸せそうな投稿をすることはできるだけ控えた方がいいかもしれません。
もし、職場以外の友人や彼氏などとどうしてもシェアしたい内容がある場合は、もう一つアカウントを作ることをおススメします。職場の人に見られてしまうアカウントでは当たり障りのない投稿をし、あなたの幸せを喜んでくれる人たちには、幸せな内容を投稿するようにしましょう。
女性社会で上手く生きる為に必要な能力
女性社会では、グループ間のいざこざに巻き込まれるなど人間関係で悩む可能性が高いでしょう。女性の比率が高い職場に勤めた事がある方は、面倒ごとに巻き込まれたという経験がある方も多いのではないでしょうか？
人間関係の問題で転職したとしても、女性の比率が高い職種であれば、次の職場で人間関係の問題がないとは限りません。また、仕事以外でも結婚して子育てが始まればママ友との付き合いなどもあります。このように、女性であれば、どうしても女性社会で人付き合いをしていくことになります。
では、女性社会で問題に巻き込まれないためには、どのような能力が必要になってくるでしょうか。
コミュニケーション能力
女性社会で生き抜くためには、コミュニケーション能力はとても大切です。誰とでも分け隔てなく付き合い、相手に良い印象を与えられるようなコミュニケーションを取ることを心がけてください。
特に重要になってくるのは、上司や先輩とのコミュニケーションです。多くの女性が、年下よりも年上の女性との付き合いを苦手としています。確かに、上司や先輩には気を遣ってしまいますし、上手くコミュニケーションを取るのが難しいと感じますよね。
ですが、女性社会では先輩と仲良くなり、可愛がられる方が心強いということはあなたも感じているのではないでしょうか。仕事をする上でも、もちろん心強いですし、何かあった時にも先輩が味方になってくれると安心できます。
先輩とのコミュニケーションでは、気を遣いすぎてしまう方が多いかもしれません。ですが、あまり気を遣いすぎてしまうと、先輩との仲を縮めることは難しいでしょう。先輩に対する礼儀は大切ですが、先輩に可愛がられている人は先輩に対してフランクに話しかけている場合が多いです。
- 自分から笑顔で挨拶をする
- 興味を持って自分から話しかける
- 頼れるときは先輩を頼る
上記のような事を心がけてやってみてください。先輩にとって、後輩から頼りにされていると感じられることは嬉しいことです。先輩に対する敬意や礼儀は忘れずに、今までよりも親しみを持って接してみましょう。自分から積極的に関わることで、先輩もあなたを気にかけてくれることが多くなるはずです。
口の堅さ
女性社会では、誰か一人を標的にして悪口や陰口を言い、その集団の団結力を高めるということがよく起こります。複数人で誰かの悪口を言うという場面にあなたが遭遇することは少なくないはずです。もし、その場で標的となっているのが、あなたが苦手とする相手やあなたの事を悪く言っていた相手だったとしても便乗して悪口を言うことは決してしないようにしましょう。
また、自分と親しい相手が悪く言われていたことを不快に感じ、秘密にしたくないからと本人に報告してしまうという場合もあります。感情的になって動いてしまうのかもしれませんが、これは決してやってはいけません。報告をしても、言われていた本人が傷つくだけで良い事は一つもありません。
さらに、あなたが告げ口をしたということがばれてしまうと、今度はあなたが標的になりいじめられる可能性もあります。女性社会では、敵を作ってしまうと面倒です。本当のことだったとしても余計なことを言わない口の堅さは、女性社会を生き抜くために重要です。
自分一人で判断・行動できる力
女性社会では人間関係のトラブルが多く、仲の良いグループ内で問題が起こることも少なくありません。また、上司や先輩に嫌われてしまうと、職場での立場も危うくなってしまいます。そのため、常に周囲に気を遣って行動したり、上司や先輩の機嫌をうかがったりしながら仕事をしている方も多いかもしれません。
ですが、常に周囲を気にして仕事をしているとストレスが溜り、仕事もはかどりません。精神的に追い込まれてしまい、仕事に行きたくなくなってしまうこともあります。そうならないために、自分一人で判断し、行動できる力が必要になってきます。
先輩の機嫌を損ねないよう、仕事での判断を先輩に任せることが多くなったり、自分一人で行動できなくなったりしていないでしょうか？そのような傾向がある人は、自分一人で判断や行動をするようにしましょう。なにかトラブルが起こった際に、まずは自分で解決できる方法を探してみてください。
一人で解決することができれば、自分に自信がつきます。自分で頑張ってみても解決できなかったら、周囲の人や先輩に相談しましょう。一人で判断し、行動できる力を身につければ、職場で周囲の反応ばかりを気にしてしまうことも減るでしょう。「いざとなったら一人でも解決できるから大丈夫」と考えられると、職場でのストレスも少なくなるはずです。
常に冷静でいること
女性社会では、あまり感情的にならず冷静でいることも大切です。あなたが悪口やいじめの対象になってしまうこともあるかもしれません。いじめをするような相手は、あなたが感情的になったり反応を示したりすれば面白がってさらにいじめがエスカレートすることもあります。
このような時には、あまり気にせずにいつも通り過ごすようにしてください。受け流していてもいじめがエスカレートしたり、全く終わる気配がなかったりする場合は上司や会社の人事部への報告などの対応をしましょう。
女性社会では、感情的になってしまうと傷つくことが沢山あります。冷静になって、自分自身のことでも客観視することができれば人間関係のトラブルで傷つくことも少なくなるでしょう。
女性社会で上手く立ち回るために一番重要な事
ここまで、女性社会での注意事項や必要なスキルについてお話してきました。最後に、女性社会で生き抜くために一番重要だと思うことをご紹介します。
女性社会で一番重要だと私が考えていることは、一人でも平気になることです。横のつながりを重要視する女性社会では、集団の中に上手く溶け込む力が必要です。ですが、あなたがどれだけ気を付けたとしても、女性独特のトラブルに一切巻き込まれないということは不可能に近いでしょう。
そんなときに、一人でも平気だということがとても重要になってきます。特定の相手やグループに依存してしまうと、その繋がりが切れてしまった時、あなたは深く傷つき、その職場で今までのように働くことができなくなってしまうかもしれません。
職場で何かトラブルがあっても、より多くの人と良好な関係を築き、一人でも仕事に没頭できる力を身につけていれば、その職場で生き抜いていくことも可能なはずです。
女性社会で上手く立ち回るためには、いろいろな事に注意したりスキルを身につけたりすることも必要ですが、精神的に自立していくこともとても重要なのではないでしょうか。
