職場の人間関係が上手な人とヘタな人のたった2つの違い

「職場の人間関係がうまくいかない」

「同僚となかなかな仲良くなれない」

「上司から嫌われている気がする」

職場での人間関係・人付き合いでこのような悩みをかけている方も多いのではないでしょうか。ですが、あなたの周りには職場での人付き合いがとてもうまくいっている人もいますよね。職場での人間関係が上手くいく人と上手くいかない人では、いったい何が違うのでしょうか?

 

実はその違いは、ほんの些細な行動の違いかもしれません。

 

そこで今回は、職場での人付き合いがうまい人とヘタな人の違い、そして人付き合いが上手くいくコツについてご紹介していきます。

 

人間関係・人付き合いがうまい人とヘタな人の違い

あなたは「自分は人付き合いがヘタだな」と悩んでいるかもしれません。そしてあなたの職場にも「人付き合いがうまいな」と感じる人が一人はいるはずです。では、人付き合いがうまい人は具体的にどんな事をしているのでしょうか。自分と「付き合いがうまい人」との具体的な違いはいったいどんなことなのか気になりますよね。

 

人付き合いがうまい人とあなたの行動に、特別大きな違いはないかもしれません。ですが、人付き合いがうまい人は、日常的に人から慕われる行動を積み重ねている人が多いでしょう。「小さな行動の積み重ね」をしていることが、人付き合いがヘタな人との違いと言えます。

 

人から慕われるためには、大きく分けて2種類の行動がカギになってきます。

 

それは、

  • 人から好かれる行動
  • 人から見下されないための行動

この2つです。

 

一つ一つの行動は小さなことかもしれませんが、これをしているか、していないかによって周囲の人との関係性は大きく変わってきます。それでは一つずつご紹介していきます。

 

人から好かれる行動

まずは人から好かれる行動についてお伝えします。人付き合いを良好にするためには、もちろん人から好かれる必要がありますよね。人から好かれるためにはどのような行動を取る必要があるでしょうか。人から好かれている人が日常的に行っていることを幾つかご紹介していきます。

 

笑顔で接する

人から好かれるためには、まず笑顔です。基本的なことですが、これはとても重要なポイントです。なぜなら、笑顔は言葉を使わずに相手に好意を伝えることにとても特化しているからです。

 

人は誰かから好意を向けられると、自然とその人に好感を持ちます。これは「今まで気にしたこともなかったのに、告白されてから突然その人の事を気になるようになった」というような心理と同じです。

 

あなたは人に好意を伝える時、どのような行動をするでしょうか。友人や恋人であれば言葉やスキンシップで好意を表現します。ですが、職場の同僚や上司に「あなたに好意を持っています」ということを伝えるタイミングはなかなかないですよね。また、言葉にすることも大切ですが、「尊敬できるあなたの下で働けて良かったです」「一緒に仕事ができてうれしい」と毎度伝えていると言葉の重みもなくなりますし、信ぴょう性が低くなってしまいます。

 

日常的に相手に好意を伝えるためには、「笑顔」が一番効果的です。笑顔は「楽しい」「嬉しい」という感情を表す表情です。そのため、誰かに笑顔を向けるということは「あなたと居ると楽しいです」「話ができて嬉しいです」という感情を表情で相手に伝えているということになります。人付き合いがうまい人は「笑顔でいる」「笑顔で人に接する」ということを日常的に行っています。

 

対して、人付き合いがヘタな人は「無表情」でいることが多いでしょう。人は怒っている表情の人よりも無表情な人に不安や不快感を覚えてしまいます。怒っている表情の方が良くないのではと考えるかもしれませんが、怒っている表情の人からはその人の感情を読み取る事ができます。周囲から見ても「イライラしているな」「怒っているな」と想像することができますよね。

 

しかし、無表情な人は周囲から見ると何を考えているのかわかりません。自分に対してどんな感情を持っているのかわからない方が人は恐怖を感じるのです。普段から無表情な人は、何もしていなくてもいつの間にか周囲から距離を取られてしまいます。

 

職場では、面白い事が何もなくても、できるだけ笑顔でいるようにしましょう。誰かと接するときは特に意識して「あなたといると楽しいです」という事が相手に伝わるような笑顔を心がけてください。

 

挨拶で好意を示す

職場には、あなたがとても親しくしている相手もいれば、なかなか親しくできない人や苦手な人もいますよね。あなたはもしかすると、挨拶によってその相手に好意の度合いを示してしまっているかもしれません。

 

例えば、あなたがいつも自分から笑顔で挨拶をする相手。あなたはその相手と親しく、好意を持っているはずです。逆に、挨拶をされれば真顔で返すような相手や挨拶をしない相手とは親しくない、もしくは苦手と感じているでしょう。人付き合いがヘタな人は、無意識のうちに好意の度合いによって挨拶を使い分けてしまっている可能性があります。そして、その挨拶の仕方で、相手にはあなたからの気持ちが伝わっています。

 

上記でも、人は好意を向けられた相手に好意を抱くとお伝えしましたが、逆もしかりです。自分が嫌った相手からは、同じくらい嫌われてしまいます。人付き合いのうまい人は誰に対しても、好意が伝わる挨拶をしています。普段それほど会話をする機会がない相手に対しても、親しい人と同じ条件で挨拶をします。

 

上手い挨拶のコツは「笑顔で」「自分から」「名前を呼んで」することです。

 

「○○さん、おはようございます!」と自分から笑顔で挨拶をしてくる相手を嫌いになる人はそうそういません。今まで挨拶を軽く見ていた方は、是非意識して挨拶してみてください。

 

親近感を持ってもらう

人から慕われるためには、「親近感」を持ってもらうという事が必要です。では、人から親近感を抱いてもらうにはどうすれば良いのでしょうか。一番簡単な方法は「雑談を増やす」ことです。仕事での必要事項の連絡など以外で、どうでもいい話やあまり内容のない話をすることでその相手との親密度は高くなっていきます。これを心理学では「単純接触効果」と言います。

 

「自分はおとなしい性格だから」「できるだけ早く帰りたい」など様々な理由で、職場の人とあまり雑談をしないという方もいるかもしれませんが、雑談をしなければいつまでもあなたと職場の人の間に親近感は生まれません。

 

また、「自分は口下手だから」と雑談を避ける方もいらっしゃるかもしれませんが、話すのがうまくなくても大丈夫です。会話をしていて好感度が上がるポイントは「聞き上手」であることです。人は自分の話に興味を示してよく聞いてくれる人に好意を抱きます。自分のことについて興味・関心を示してくれると誰しも嬉しいはずです。「自分は話すのが得意ではない」と感じている人は、良い聞き役に徹して雑談の量を増やしていきましょう。

 

返事のテクニック

人付き合いがうまい人は、返事にもテクニックを持っています。仕事中は一日に何度も返事をするタイミングがあると思います。「はい」と返事をするその言い方次第でも、相手からの印象は大きく変わっていきます。

 

上司から仕事を頼まれたとき、「あ、はい」と返事をするまでに微妙な間が入る。また、お客さんから呼ばれたときに「・・・は~い」と微妙な間で返事をする。

 

このような返事をするまでの間が長ければ長いほど、相手からの印象は悪くなります。逆に、何かを頼まれたり呼ばれたりしたときに「はいっ」とすぐに返事をする人は、上司からもお客さんからも良い印象を持たれます。

 

声の大きさなども大切ではありますが、一番重要なのはスピードです。返事をする時には微妙な間を開けたりせず、すぐに「はいっ」と返事をしましょう。

 

人から見下されないための行動

人付き合いがうまい人は、職場の多くの人から慕われたり尊敬されたりしています。逆に人付き合いがヘタな人は、上司から見下されたり同僚からからかわれたりすることに悩んでいる方も多いでしょう。ここからは、人付き合いがうまい人が他人から見下されないために普段から心がけていることについてご紹介していきます。

 

自分を大切にする

「なぜか人から粗末に扱われる」「周囲の人から大切にされていない」

 

そんな人に共通することは、「自分自身を大切にしていない」ということです。「自分を愛せない人は、人からも愛されない」と言われていますが、その通りで自分を軽く扱っている人は、他人からも軽く扱われます。

 

「どうせ私なんか・・・」という言葉が口癖になってはいませんか?このように自分の価値を自分で下げていると、周りの人もあなたの価値に気づいてくれません。普段から「私は一生懸命頑張っている」「毎日頑張って仕事をして、自分はえらい」と自分のことを大切にしている人は周囲からも大切にされやすいでしょう。

 

いつも「自分なんか・・・」「私はダメだ」と言っている人に対して、人は尊敬の念を抱くことはありません。人から尊敬される人は、自分の価値を理解し、自分に自信を持って生活している人ですよね。人から大切に扱ってもらうためには、まず自分を大切にしましょう。

 

大きな声で話す

人付き合いがうまい人は、声が大きい人が多いでしょう。聞き取りづらい小さな声で話す人で、人付き合いがうまいという人はほとんど存在しないでしょう。自分の周りにいる人付き合いがうまい人を思い出してみてください。大きな声ではきはきと話す人ではありませんか?

 

声が小さい人は、自信がないように見られます。逆に大きな声で話す人は自分に自信があるように見えます。人は、自信がない人の考えや意見を軽く扱いますが、自信を持って話す人の意見は重要視されます。したがって、声が大きいということは人付き合いにおいて、重要な要素になります。

 

もし「自分は声が小さい」と感じているなら、大きな声で話すようにしましょう。自分では「少し大きすぎるかも」と思うくらいの声量で話してください。最初は難しいかもしれませんが、まずは挨拶からでも良いのでいつもより大きな声を出すということを意識してください。大きな声で話すだけで、あなたの周囲からのイメージはガラっと変わるはずです。

 

姿勢をよくする

猫背や下を向いて歩く癖がある人は、人から見下されてしまう可能性があるので注意が必要です。逆に背筋が伸びた「堂々とした姿勢」で普段から生活している人は、他人から見下されることは少ないでしょう。確かに、猫背だったり下を向いたりしている人からは自信を感じられません。逆に堂々とした姿勢だと歩いているだけでも、自信やオーラを感じるはずです。

 

仁王立ちをして両手を腰に当てる「パワーポーズ」をするだけで、気分が明るくなったり自信が湧いたりするという研究結果があります。また、猫背やうつむくなどの姿勢をしているとストレスホルモンが分泌され、気分も暗くなってしまうということがわかっています。

 

このように、姿勢は周囲からの印象だけではなく、自分の感情にも変化を与えます。姿勢は癖になってしまっているので、直すことは難しいかもしれません。いつの間にか普段の姿勢に戻ってしまうこともあるかもしれませんが、気づいたときには胸を張って堂々とした姿勢を心がけましょう。落ち込んでいるときに「パワーポーズ」を試してみるのも良いかもしれません。姿勢が変われば自分の内面も周囲からの印象も変わっていきます。

 

からかってくる人は相手にしない

人をからかったり馬鹿にしたりするのが好きな人もいます。そのような人を相手にしていると、人から見下される原因になってしまいます。

「仕事が遅いよね。君どんくさいからなあ」

このような事を言って、あなたをからかってくる人がいたとします。そんな時あなたはどのような反応をしますか?

 

「失礼な!」とムキになってしまう人は要注意です。このようにムキになって反応してしまうと相手は面白がってさらにあなたを馬鹿にしてくるかもしれません。また、最初はからかってくる相手は一人だけだったのに、何回もからかわれているうちに周囲の人も「あの人はからかってもいい人だ」という認識を持って、便乗してくる場合もあります。

 

もし、馬鹿にされたりからかわれたりしても絶対に相手にしてはいけません。軽く受け流していると相手も面白くなくなって、からかうこともなくなるでしょう。

 

「どんくさいなあ」と言われても「そうなんです。仕事の効率が上がらなくて自分でも困ってるんです」と肯定して受け流してしまいましょう。あっさり受け流せてしまうということは、心に余裕があることの表れです。人を馬鹿にしたりからかったりして面白がっているような人には、「あなたよりも心に余裕がありますよ」ということをアピールして、見下される事を阻止してしまいましょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。人付き合いがうまい人とヘタな人の違い、そして人付き合いがうまい人の行動についてご紹介しました。

 

今まで、人付き合いがヘタな人がやってしまいがちな行動を取っていたという方は、人付き合いがうまい人の行動を取り入れてみましょう。すぐに実践できるようなものが多かったのではなかと思います。少しの意識の変化や心がけで、周囲からの印象は大きく変わります。

 

今回ご紹介した内容を参考にして、人付き合いでの悩みを解消していきましょう。

 

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