30代~40代のアラフォー世代になると自然と友達が少なくなっていませんか。そのくらいの年齢になると結婚し主婦となり、子育てに奮闘中の人も多いでしょう。
今は、子供を持っても仕事を続ける人も多く、女性は仕事と家事の両立に追われてしまいます。また、結婚していないアラフォー女性はバリバリのキャリアウーマンか自分のライフスタイルを大切にして楽しんでいるというイメージがあります。
子育てに追われ、気がついたら学生時代の時のように友達と過ごす時間がなくなった、1人の時間が充実しているから人と会わなくなった、などと感じているアラフォー世代の方は多いのではないでしょうか。
友達との関りがめっきり減ってしまっているアラフォー世代。友達が少ないということは「孤独」なことでしょうか。考えていきましょう。
アラフォーになると友達が減ってしまうのはなぜか
アラフォー世代で結婚して主婦である人が、友達が減っていると感じてしまうのはなぜでしょうか。私の経験から、考えてみると確かに結婚式以来、会っていないという友達がたくさんいます。結婚を機に新しい生活をスタートさせた人は忙しさだけではなく、住む場所が変わってしまっている可能性も高いですね。
新しい地での生活は、距離的、時間的、気持ち的にも今までの友達と会う余裕がなくなってしまう要因になるでしょう。また、新たな環境での新しい出会いもあり、昔の友達を懐かしむきっかけがないのかもしれません。
友達が減ってしまう理由を3つ
結婚し主婦になり、母になり友達が減ってしまう理由として考えられることを3つ紹介します。
1.友達との生活リズムが変化し時間が合わなくなる
結婚し家族ができると独身時代と生活リズムが違ってしまいます。夫婦のそれぞれの活動時間や子供に合わせて家事をこなさなくてはいけません。外出しても子供のお迎えや夫が帰ってくるまでには帰宅しなくてはいけません。
そのため、仕事をしている独身の友達との時間が合わせにくくなってしまいます。その結果、独身の友達とお互いに気を遣い、連絡を取らなくなっていってしまうのです。
2.独身の友達から距離をおかれてしまう
友達が独身の場合、結婚していると夫や子供の存在に気を遣って距離をおかれてしまいます。
「休みの日は旦那さんと出かけるかな」「今の時間は電話したら迷惑かな」「子供のお風呂や寝かしつけの時間かも」「あまりお金を使うことを誘ってはいけないかな」など、主婦に対して夫や子供の存在を感じ、気を遣ってしまい自然に距離をおいてしまうようになります。
お互いに独身同士で自由だった昔のように気軽に誘うことが迷惑になってしまうのではないかという気持ちが強くなるのです。そして、自然の流れで独身は独身同士で友達付き合いするようになってしまいます。
年に一度の同窓会などでも、参加する顔ぶれは大体決まってきます。毎回参加する人とでそうでない人では、周りの人も「誘っても来られないだろうね」と思い、同窓会以外の集まりがあっても声をかけないということも考えられます。
3.会話の内容に気を遣うようになる
主婦と独身では、会話の内容が合わなくなってしまいます。置かれている立場や環境が違うので、話したい事や報告したいことなどの話題が異なるのです。話題が異なるのは仕方ないですが、お互いに話の内容に気を遣ってしまいます。
仲の良い関係であってもふとした言葉が地雷になりかねません。
独身の友達に対しては「結婚」「旦那」「出産」「子供」などの言葉は気を遣ってしまいます。また、結婚している友達に対しては「ランチ」「女子会」「旅行」などの言葉に気を遣いますね。
独身であれば職場や仕事の話、趣味や旅行、ランチやグルメ、ファッションのことなどで話が盛り上がります。しかし、主婦になると旦那さんや子供の話が多くなってしまうでしょう。
お互いに置かれている状況が異なる中で、自分が楽しいと感じていることでも相手にとっては自慢話のように受け止められはしないか、と心配になってしまうでしょう。
30代~40代のアラフォー世代でも友達が欲しいと思うこと
それぞれの立場で友達が減ってしまいがちなアラフォー世代。寂しく、孤独を感じて友達が欲しいと感じるときもあるでしょう。どんな時に友達の存在を求めるでしょうか。
アラフォー主婦の場合
旦那さんが居て(場合によっては子供もいて)家庭を持っている主婦は一見、周りからは平和に映ります。しかし、ストレスのない毎日を送っているとは限りません。
私たちは毎日何らかのストレスを抱えて生きています。それは、どんなに恵まれた環境にある人でも目に見えないストレスはあるものです。
家族がいて、穏やかな家庭を築いている主婦であっても、たわいもない話や相談を夫ではない誰かにしたいと思うことや、時には出かけて気分転換をしたいと感じることはあります。
それは「息抜き」として重要なことです。主婦にとって、ただ愚痴を聞き、頷いてくれる相手が欲しいと願う時、それは自分の現状を知り尽くしている人ではないほうがいいでしょう。
「でもうちの場合は…」「うちの子供は…」など自分の場合と比較することのない、立場の異なる独身の友達の場合がストレスが少ないとも考えられます。
独身女性の場合
独身女性で働いている人の場合、やはり職場で受けるストレスが日々大きいでしょう。アラフォーになると中堅からベテランの域に達しているので会社でも上司や部下に挟まれている状況です。
働いているアラフォー世代は、上司からの圧力や部下や新人との世代間に生ずるギャップで精神的に参ってしまう人もいます。そんな彼女たちは良い意味で独りであること満喫し、仕事とプライベートを割り切って休みの日に一度気持ちをリセットできるのが理想です。
そんな時、やはり愚痴を話す相手や自分を受け入れてくれる相手が必要でしょう。
同じく働いている人だと、愚痴を聞きつつ「でもあなたは…」と意見されるかもしれません。かえって結婚している友達が寛容な気持ちで受け入れてくれるということも考えられます。
既婚と独身のそれぞれの立場でアラフォー女性が友達を必要とする時を考えてきました。先には既婚と独身とでお互いに言葉選びにも気を遣うということを述べましたが、時には立場が全く異なるからこそ、愚痴を言えるという状況があると思われます。
アラフォー世代は友達がいなくて寂しくて孤独に感じるか
では、最後にアラフォー世代は友達がいないことで寂しく、孤独を感じているかについてまとめていきます。
これまでここで考えてきたことや、仕事、結婚、離婚、子育て経験のある現在40代アラフォー女の私の経験からいうと友達が減ってしまうことや現在進行形で連絡を取り合っている友達がいなくても孤独ではありません。
それは、現状忙しいということだけではなく、40代アラフォーまでの様々な経験から本当に必要なことや関係がおのずと厳選されてきたからだと思います。人や物を意識的に排除してきたのではなく、自然とそうなったという感覚です。
ある程度の年齢になると中学生や高校生であっても人間関係に関しては難しさを感じるようになります。そして実際に辛い経験や折り合いをつけるなどの経験をします。
進学をきっかけに住み慣れた地域から離れ、多様な出会い、恋愛、就職で更に人間関係で揉まれ、ひとりの大人としてたくましくなります。そうした経験を重ねた40代では、雑誌の中にあるようなキラキラした女子会や休日の過ごし方よりも現実をどう安定して生きるのか、日常にある安心感やささいな楽しみにこそ価値を感じるようになると思います。
そうした自分の確固たる価値観や自分の住処があって、友達との関りや友達の数は「いなくて孤独」ということではなくなっているのではないでしょうか。ただ、やはり時折、友達が入ればと思う事もあるかとは思いますが、優先順位が変わってくる事がありますね。
まとめ
アラフォー世代の女性は、家族の存在や職場での立場から生活環境がそれぞれ。友達がいないから孤独かどうかは人それぞれ、と言ってしまえばそれまでですが、少なくともはたから見て「友達がいなくてかわいそう」ではないでしょう。その気になれば会える、相談できる友達や愚痴を聞いてくれる友達は普段は深く関わっていないけどいる。というのが現状ではないでしょうか。