私たちは自然に寄り集まって生きている
社会生活を営んでいく上で、他者との共存は必須です。私たちは、他人を受け入れ他人から受け入れられていることで、日々人生を過ごしています。会社や学校、地域社会の中で暮らしていくためには、他者と協調して生きていくことはとても大事なものです。
それに、一人で突き進むよりも、チームワークを以て皆で事に当たるほうが、楽なことが多いのは周知のとおりです。また、集団に属しているほうが安心感があるものでしょう。ただ、この安心感に安住してしまうと、自分自身によくない場合があるのです。
集団の中にいることで、周りに合わせるために、自分を曲げることが多くなってくれば、それがストレスになり、人生の弊害となってしまうことだってあり得るでしょう。また、あなた自身の成長を止めてしまうことだってあり得るのです。
協調性は大事です。周囲に合わせ他人に合わせていれば、安心感を得られます。ですが、度を超すと危険な場合があるのです。過剰なストレスを感じたら、自分を害さないよう、うまくバランスを取る方法を模索してみるのがいいかもしれません。
実際のところ私たちは、どう生きても良いのです。周囲に合わせて集団に安住することもできますし、周りを気にせず自由にふるまうこともできるのです。ですから、あまり他人の目を気にしすぎずに、たまには少し自分を解放してみませんか?
人目を気にせず勝手な行動を起こせば、他人から悪口を言われるのでは、と心配になることもあるでしょう。批判を恐れず自由にふるまうのは、ちょっと難しいことかもしれません。
ですが、そうすることで、自分に良い結果をもたらし、人生をより良いものにすることができるのなら、他人を気にしない生き方を考えてみるのもいいのではないでしょうか。
人目を気にしない生き方を選んでみる
これまで生きてきた中で、自分が『完璧ではない』ことは実感できているでしょうか。当然のように家族や友人に支えられていますし、もちろん、自分も多くの大事な人を支えていることでしょう。
ですが、そうした中で、素晴らしい仕事をしている友人や、とても美しい幼馴染み、優しい恋人を持った他人や、優秀な子供がいる知り合いなど、きらびやかな人々や物事に目を奪われていることはありませんか。
そうして、他所で起きる「素敵な出来事」に憧れたり、「友人に訪れる幸せ」や「知り合いの有能さ」を羨んだり妬んだりすることもあるのではないでしょうか。
輝かしい物事を羨んだり、他人の成功を妬んだり。嫉妬しないまでも、他人のエピソードについて、素敵な部分だけピックアップして、自分の劣等感を煽ったり、余計な探求心を発揮して気疲れしてしまったり…。でも、自分が何も動かずに、そうした思いにとらわれてしまうのは、とてつもない時間の無駄だと思いませんか?
そういう時は、周囲ばかりを気にすることはやめて、自分のことに集中しましょう。自分の力を高めたり、自分の考えをしっかりと持つ努力をしてみましょう。そうして、極端に他人を羨むことも、自分を卑下することもやめて、他人や人目を気にせず生きる方法を選んでみませんか?
周囲がきらびやか過ぎると、ちっぽけな自分と引き比べて自信を失ったり、嫉妬や浅はかな憧れに心を奪われたりすることは、ごくごく自然なことでしょう。ですが、そんな時こそ、自分の手元にあるものを見つめなおしてみてください。
そんなにちっぽけなものばかりですか?隣の芝生の青さが目に焼きついて、自分の庭を見つめる瞳が眩んでしまってはいませんか?
高いところに憧れる気持ちは当然のことながらあるでしょう。しかし、上を見つめて羨む気持ちばかりを募らせれば、あなた自身が不幸にまっしぐらです。
見つめているばかりでは何も変わりません。大事なことは、周囲の輝かしい物事にばかり惑わされず、自分をしっかりと見つめ自分で動くことです。そのためには、あなたがあなたを信じることです。
人目を気にするのはやめましょう。周囲を過剰に気にすることがなければ、他人と引き比べることなく純粋に自分を見つめることができます。そうすれば、きっと自分に自信が持てるようになりますし、向上心も湧いてくるのではないでしょうか。他人の視線を気にしないようにしていれば、理想の自分に向かって踏み出す一歩も容になるのです。
自分を高めることができれば、他人を気にすることのない人生を送ることができるでしょう。人目を気にしないでいれば、地に足の着いた自分の幸せを実感できるはずです。今から、そのための簡単な方法を5つご紹介しますのでぜひ試してみてください。
他人の目を気にしない楽な考え方
1.比較をやめる
「幸せに生きている誰か」の後追いをすれば、幸せになれると思ってはいませんか?他人と比べてより不幸であれば困るし、より幸福であれば幸せだ、と考えていませんか?そんな比較は時間の無駄だと心に刻んでおくことです。
第一、あなたは『他人』の内実や状況をすべて正確に知っているわけではありません。例えば、恋人でも親しい友人でも、その人が何に対してどう思うか、すべての思考や感情なんて、知ることはできないはずです。だとしたら、比べる基準がすでに間違っているということです。そんな比較は意味がありませんよね?
あなたが見ているその『他人』は、「あなたが勝手に思い描いているその人」というだけです。ですから、自分の中に作った他人と自分を比べるなんて、意味のないおかしなことだと思いませんか。
そして、比較するために「あーだ、こーだ」と考えて過ぎてしまうと、実際頭が疲れてきませんか?どうせ心の中で勝手な思考を形作るなら、もっと建設的に、気疲れしない方向でやってみたらどうでしょう。「自分が勝手に思い描いている幸せな他人」に思いを馳せるのではなく、「充実した人生を送る自分」「幸せになるために自分ができること、やりたいこと」を考えてみてはどうでしょうか。
2.理想の自分を考える
比較をやめるためには、自分の中に目標を持ち、『理想の自分』を創造し想像してみることです。他人の目を気にすることなく、自由に思い描いてみるのです。自分がいいと思うことを行い、なれたらいいなと思っている自分に向かって、歩き出してみましょう。他人の評価を待たずに、自分自身の想いを大切に、進んでいくのです。
周囲に惑わされず、より良いと思うことを見つめ、どんな人間になっていたいか、という自分の目標を最も大切にしましょう。年齢は関係ありません。いくつになっても、行動を始めなければそこで終わりです。『理想の自分』に向かって動き出せば、そこが始まりです。
ちょっと足を踏み出してみましょう。いつだってあなたは、前に進むことができるのです。
3.いいところを見つめよう
理想の自分へと進むために、まずは自分の長所を見つめなおしてみるといいでしょう。あなたの良いところを自身で自覚して伸ばし、自分を成長させていくのです。短所を直すよりも、長所を見つめて良いところを活かし伸ばしていくほうがはるかに楽です。
苦手なものを克服するよりも、得意なことを繰り返してスキルアップするほうが、きっと楽しいですよね。気分良く取り組むことができるのではないでしょうか。苦手は苦手なままでも大丈夫。あなたを傷つけたり貶めたりするものではありません。
あなたがあなたの苦手なことを否定せず、自然なまま受け入れてみれば、気持ちが落ち着き心に余裕ができるでしょう。狭まっていた視野が広がるかもしれません。
そして、長所を伸ばしスキルアップした自分であれば、きっと苦手部分も補って余りあるステップまで成長していけるでしょう。自分の悪いところばかりを見つめるのは辛いものです。どうせならいいところを見つめてください。他人のいいところを見つけたら、自分のいいところもひとつ見つける癖をつけておきましょう。
自分の長所を見つけて自信にし、またその良いところを活かして自分の力にすることです。長所探しは自分のいいところを他人に自慢するために行うではありません。肝心なのは、あなたがあなたの中に「内なる力強さ」をることなのです。
4.折れない自分を持つ
自分の内側には、曲げてはいけないものがたくさんあります。他人に合わせたり周囲を気遣ったりして簡単に折ってしまうほうが楽だったり、それに慣れてしまったりしているかもしれませんが、そうしたことで自身が少しずつ疲弊していることは自覚しておいてください。
そして、疲弊するばかりではあなた自身の心に良くありません。例えどんなに周りに合わせてみたとしても、結局、心の奥の奥では折れていないでしょう?心の奥に確かにある大事な気持ちをしっかりと自覚してください。抑圧して押し込めず、大切に扱ってください。
皆はこうだから私もこうしよう、というのは、対立を生まずに協調するには良いかも知れませんが、そればかりだと自分を見失ってしまいます。他人は皆そうするから、まわりがこう言うから、を行動や気持ちの基準にしないでください。
もちろん、周りに気を遣うのはいいことです。空気は読んだほうが動きやすいでしょう。ですが、そればかりをしてはならないのです。過剰に気を遣って、あなたの気持ちを曲げたり、行動決めてしまっては、すべてを他人任せにするのと同じことです。
周囲に合わせてばかりいては、自分自身がなくなってしまいます。良く考えてください。決して、他人に気を遣って行きたくない道をいかないようにしましょう。
気を遣って合わせたとしても、自分の芯はしっかりと持っておくことです。そこまで影響されないように気を付けておくといいかもしれません。そうして、曲がらない自分自身に誇りを持ちましょう。他人の声に邪魔されて、自分自身の道をふみはずしてはいけません。
批判されたって、そんなものをへし折るくらいの勢いで進むことも大切です。言われても気にならないような強さやスキルを身に付けていれば、自分自身を容易く折ることもなくなるでしょう。
5.挑戦し続ける
そして、あなた自身を常に新しく、スキルアップさせていくことです。できたから、成功したからといって、そこに留まってしまえわないように。あなた自身が、その場の居心地の良さにが胡坐をかかず、常に更新していく努力をしていきましょう。
そのためには、今まであったものにばかりとらわれずに、新しいものに目を向けてみることです。
パソコンだってハードはそのままでも、システムは常に進化していますよね。時代が進めば新しいものや事情に合わせるようにグレードアップし、そのたび更新しているはずです。あなたも、あなたの中身を常に更新し、グレードアップさせていきましょう。
新しい風には乗ってみてください。凝り固まった古い因習よりも、新しいアイデアや誰も通っていない道を開拓する方が性に合っていると思ったなら、進んでみませんか?なんでも自分の心に従ってやってみることです。
皆と違うことをして目立ちたくない、なんて考えたとしたら。あなたが、わざわざ頭をひとつ出して注目されてたくはない、と思ったのなら、頭を上げて周りを見てみてください。
意外に他人の目は自分に向いてなかったりしますし、気にしていた「他人の目」「周囲の目」は、あなたが考える他人の目であって、実際には存在していないものです。ひょっとしたら「新しいことにチャレンジしたくないと怖がる自分」であったり「失敗を恐れる自分の気持ち」を、他人の目に変換してその場にとどまる理由にしているだけかもしれません。
自主的に行動をする
例えば、何かの物事に対して、「それはやめた方がいいんじゃない?」とアドバイスしてもらったとしても、その助言者が一生あなたの面倒を見てくれるわけではありません。ですから、その言葉に従って自分の行動を決めることはやめたほうがいいでしょう。
やめるにしろ、やるにしろ、「他人がこういったから」ではなく、「自分はこう思うし、こうしたいから」で行動することです。
他人の視線は気にしすぎないようにしましょう。もし、本当に視線を感じたのなら、案外、あなたを見習って後に続こうとしている人かもしれませんよ。そう思って変に気に病まないことです。
幸せな人生を歩んでいることに後から気が付く
他人の目線を過剰に気にすることをやめれば、自分自身がよりクリアに見えてくることでしょう。他人の評価を気にして自分の人生を曲げるのではなく、自分が理想とするところに視線を据えて、自分自身の人生をしっかりと歩んでください。
大事なことは『他人の目』よりも、『あなたがなりたい自分』なのです。見つめるべきは他人ではなく自分自身です。
そして周囲を気にせずに自分のより良い道を選択できた時、より幸せな人生を歩んでいることに気が付くことができるでしょう。良い人生と気が付くのは後になって位が丁度いいのです。