人間関係・人付き合いをグッと楽にする心理学テクニック１０選

人との関わりは複雑で、恋愛や人間関係において様々な問題や悩みを抱えている人は少なくないでしょう。「もっと楽に良好な人間関係を築きたい」「恋愛できちんと結果を出したい」と誰しも考えた事があるのではないでしょうか？

そこで今回は、恋愛や人付き合いを円滑にする心理テクニックをご紹介していこうと思います。心理学を上手く活用すれば、複雑な人の心も自分の思う通りに動かしていくことも可能になるのです。心理学を応用したテクニックを使って、恋愛や人間関係を円滑に、そして楽に進めていきましょう。

人付き合いを楽にするテクニック

心理テクニックは、恋愛や友人との関係、仕事での人付き合いまで人間関係を構築していく中の様々な場面で役立ちます。そこで今回は、「恋愛にも使いやすいテクニック」と「人付き合いを楽にするテクニック」とに分けて、心理テクニックをご紹介していきます。

では、まずは恋愛以外の人付き合いで使えるテクニックからご紹介していきます。

類似性の法則

人は、自分と似た価値観を持った人に好感を抱きます。そのため、人が親密な関係になるには性格や価値観が似ているか、好きなものが同じかということが重要になってきます。そのため、この法則は人間関係の様々な場面で役立ちます。

例えば、誰かと距離を縮めたいなら共通の趣味や好きなものを持つと良いでしょう。趣味や好きなものを共有すると、人は相手に好感を持つので、急速に親密度が高まるでしょう。

また、新しいコミュニティなどで友人を作る際、仲間外れにされたくないからと言って、悪口を言って盛り上がっているような人達に同調していると、いつの間にか自分の周りには悪口や陰口が大好きなあまり性格が良いとは言えない人達が集まってきてしまいます。逆に自分が悪口や陰口を言わず、人の良い面を褒めて過ごしていると、周囲にもそのような人達が自然と集まってくるはずです。

ミラーリング効果

ミラーリング効果とは相手の行動や所作を真似ることで、相手に親近感を与える効果のことです。これは、上記の類似性の法則とも通ずるものがあります。人は、自分と同じような行動をする人や自分と似た話し方や癖がある人には好感を抱くのです。

例えば、職場の上司や先輩に気に入られたいと思ったら、相手の癖を真似たり話すスピードや声の大きさを同じにしたりすると良いでしょう。また、一緒に食事に行く機会があれば相手と同じタイミングで飲み物を飲む、同じタイミングで食事を口に運ぶなどミラーリングを行ってみてください。そうすることで、相手との一体感が生まれ、親密度も高まっていくでしょう。

ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、人は期待をかけられるとその期待に応えようとし、実際に成績が上がるというものです。これは職場などでよく使えそうな心理効果です。

例えば、あまり仕事のできない後輩にイライラしてしまうことがあるとします。イライラが相手に伝わると、相手も委縮してしまいさらに仕事でのミスをしてしまうかもしれません。これでは負の連鎖ですよね。そこで、ピグマリオン効果を使ってみてください。

「実は君にはすごく期待しているんだよね。」「この仕事に向いていると思うんだ。」と相手に期待しているということを伝えるようすると、先輩からの期待に応えようと、今までよりも真剣に仕事に取り組んでくれるかもしれません。イライラすることが減れば、その後輩とも上手く付き合っていけるでしょう。

自己開示

「誰にも言わないでほしいんだけど」「あなたにだけ打ち明けるけど」と言って、自分のプライベートな内容を打ち明けると、「自分の秘密を打ち明けられるほど自分を信用してくれている」と感じ、自分のプライベートな話を打ち明けてくれた相手に好意を抱きます。

誰かと親密になりたい時には、「秘密にしてほしいんだけど」と言ってから自分のことを話すと効果的です。また、相手が自分のプライベートな悩みを話してきた時には、自分は相手から好感を持たれていると判断しても良いでしょう。

ネームコーリング効果

人は無意識に自分の名前を一番心地良いと感じます。そのため、会話の際に相手の名前を呼ぶことで自然と好感度が上がります。

なかなか打ち解けられていないと感じる相手や、なぜかあまり好かれていないなと感じる相手がいる場合、その人の名前を積極的に呼ぶようにしてください。

「○○さん、おはようございます。」「○○さん、これってどうすれば良いですか？」というように何か話かけるタイミングがあったら、名前を呼んでから会話を始めてください。相手は、無意識のうちにあなたへ好意を持つようになるでしょう。

返報性の法則

これは、何かをされると相手にも同じことを返したくなるという法則です。これはその内容が良い事でも悪い事でも同じです。

例えば、

プレゼントを貰ったら相手にも返したくなる。
意地悪をされると、相手にもやり返したくなる。

というようなものです。誰しもこのような経験があるのではないでしょうか？誰かから優しくされたいと思ったらまず自分から優しくする。誰かから雑に扱われているのではないかと感じたら、自分の相手への態度を振り返ってみるようにしましょう。

恋愛にも使いやすいテクニック

次に、恋愛に使える心理テクニックをご紹介していきます。ここでは、恋愛に特化したものをご紹介させていただきますが、『人付き合いを楽にするテクニック』でご紹介した心理テクニックを恋愛に応用させることも可能です。逆に『恋愛に使えるテクニック』をそのほかの人付き合いに応用することも可能なので、どちらも併せて参考にしてみてください。

吊り橋効果

これは、恋愛の心理テクニックとしては一番有名と言っても過言ではないテクニックなのではないでしょうか？

知っている方も多いと思いますが、吊り橋効果とは吊り橋などのようなドキドキして脈が速くなるような状況で、男女が一緒にいると脳が恐怖心のドキドキを恋心と勘違いしてしまうというものです。

もし、好きな人にその気になってほしいという方は、数人で遊園地などに出かけ、ジェットコースターに一緒に乗る、お化け屋敷で隣を歩くということをすれば恋愛に発展する可能性が高くなるかもしれません。

スリーセット理論

人の印象は第一印象でそのほとんどが決まってしまいます。まず、初めて会った時の第一印象を感じ、二回目にその印象を確認しようとします。そして三回目にはその印象を固定し、相手を判断します。これをスリーセット理論と言います。

この理論に元づくと、相手に好印象を抱いてほしい場合、出会ってから三回会うまでは相手に抱いてほしい印象を意識して相手と関わった方が良いでしょう。相手にどのような人間だと思われたいか考え、そのような印象を与えられるような行動を心がけましょう。

また、悪い印象も三回目までに固定されてしまうということなので、相手と恋愛に発展したいと思ったら、三回会うまでは自分の欠点はうまく隠した方が良いかもしれません。

ウィンザー効果

人は、直接本人から聞く情報よりも第三者から聞く情報に信ぴょう性を感じます。例えば相手を褒めるときにも、「オシャレで、素敵だね」と本人に直接褒めた場合は「お世辞を言っている」「大げさに褒めている」と思われてしまうこともあります。

ですが、第三者から「○○さんがあなたのことを、オシャレで素敵だって言っていたよ」と言われると言葉の信ぴょう性がぐっと高まるのです。

恋愛にこの効果を応用する場合、相手を褒めたいと思ったら共通の友人に褒め言葉を伝えてみてください。褒められて気分が悪くなる人はいないので、相手もあなたに好感を抱くはずです。

また、相手に想いを気づいてほしい時にも、第三者を通して「あなたのこと気になっているらしいよ」と伝えてもらうと良いかもしれません。注意点としては、あくまで「気になっているらしい」という情報だけを伝えてもらうということ。「付き合いたいんだって」などの告白を人伝いにされると、「大切なことは自分の口から伝えてほしい」と気分を害す人もいるので気を付けましょう。

ダブルバインド

これは、イエスかノーで答えられる質問をするのではなく、二つの選択肢からどちらかを選ぶ二者択一の質問をすることで、相手にノーと言わせないという方法です。

例えば、相手をデートに誘いたいときに「今度デートに行かない？」という誘い方だと「今月は少し忙しいかも」などと断られてしまう可能性があります。ですが、「今週の日曜と来週の日曜なら都合がいいのはどっち？」と聞くと、「今週と来週なら、来週かな」と自ずとどちらかを選びますよね。

このように、イエスかノーで答えられる質問は避け、できるだけ二者択一で質問することを心がけてみましょう。

ピークエンド効果

「終わり良ければ総てよし」ということわざもあるように、物事のピークを最後に持ってくるとその物事の印象が強く残ることをピークエンド効果と言います。気になる相手とのデートで、いろいろ失敗してしまったかもと思ってもデートの最後に良い印象を残せれば、相手の中でそのデートは良いデートだったと記憶されるのです。

デートの最後に「今日はすごく楽しかった！」と笑顔で言うだけで、相手からの印象は大きく変わってきます。デートの最後に良い印象が残せるよう、デートでは最後まで気を抜かないようにしましょう。